梅雨は気圧の変化が激しく血圧が上がりやすい…だからこそ【朝、たんぱく質】管理栄養士が勧める理由
ジメジメ湿度が高い梅雨の朝。なんとなく気分が晴れない、だるい、という方も多いはず。気圧の変化が激しく、血圧が上がりやすく、自律神経が乱れやすい「天気不調」のシーズンでもあります。 この時期こそ、朝ご飯を見直して。ポイントは…たんぱく質です!
「梅雨が苦手…」筋肉量の少ない女性は自律神経が乱れやすい
急な雷雨が多い季節。気圧が乱高下するため、血圧にストレスがかかり、自律神経が乱れます。血圧も上がりやすくなるので頭痛や神経痛といった症状に悩まされることもありますよね。
暑さに慣れていない上、筋肉量の少ない女性や子供は、体温調節や水分調節が苦手で、体に余分な水分や老廃物を溜めがち。
そのために、浮腫みやすい、だるい、お腹が張る、便秘、肌荒れなど、代謝低下などなどさまざまな不調につながります。
「この時期が苦手」という女性も多いのはそのせいです。
今さら聞けない「たんぱく質」
たんぱく質ってなぜ必要?
■筋肉だけでなく、内臓、血管壁など「体の組織を作る成分」・・・だから。「筋肉だけじゃない」
■「免疫機能の維持や身体機能の維持」、さらに「代謝」などに欠かせない栄養素。
たんぱく質が不足すると…
1・疲れやすくなる。
2・脳の働きが悪くなって、集中力や考える力が欠如
3・自律神経が乱れ、イライラする。神経の鎮静が効かなくなる。
4・冷えやすくなる。代謝が落ちる。
日本人全体の7割が不足しているたんぱく質
全年代で1日のタンパク質摂取量は、不足しています。まずは自分の体重と同程度の量を目指して、体重50kgの女性なら1日50gを3回に分けてこまめに摂ることが大切です。
梅雨時期のたんぱく質の摂取。ポイントは「朝」「乳&大豆ハイブリット」「発酵食と一緒に食べる」
不梅雨の時期は、体調そのものよりも、湿度による不眠や不快など自律神経の乱れが不調のスイッチになることが多い時期。
そこで重要な役割を果たすのが「トリプトファン」というたんぱく質の存在です。
このトリプトファンの働きは2つ。
・自然な眠りを促す。
・自律神経を整えるハッピーホルモンと呼ばれるメラトニンの材料になる。
摂り方のポイントは、
1・トリプトファンを合成するには12時間以上必要。そのため、その日の「朝」摂取することが重要。
2・不快指数の高い梅雨は、腸に負担のかからない、吸収効率の良い「乳たんぱく」「大豆たんぱく」のダブルたんぱく質がおすすめ。
3・発酵食と一緒に食べることで、「腸そのもの」の調子を整え、さらにたんぱく質の吸収効率を高める。
簡単朝食メニューアレンジ
台湾風〜豆乳と搾菜&甘酒の発酵スープ
<材料>
- 豆乳 1カップ
- ザーサイ 大さじ1
- 甘酒 大さじ1
- 粉チーズ 大さじ1
- 黒酢 大さじ1
- 桜海老 あれば大さじ1
<作り方>
カップに搾菜、甘酒、黒酢、桜海老を入れ、鍋で沸騰させた豆乳を注ぐ。上から粉チーズを。お好みで辣油、パクチーをふる。
<栄養ポイント>
豆乳と粉チーズのダブルたんぱく質は吸収効率の良いトリプトファン。搾菜と黒酢、甘酒、チーズと発酵食の最強タッグで腸を整えます。
体がぽかぽか温まるホッとする優しい味です。冷房で胃腸が冷えやすい時期はあえてホットで。
いかがでしたか?簡単なので是非お試しくださいね。
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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