【背中で手を繋げない人必見!】下の腕がうまく回るようになる肘寄せエクササイズ
背中で手を握る動作がすんなりできますか?なかなか手が回らなくて背中に手が回らない、一方だけしか手が届かないという人が多いのではないでしょうか。今回はそんな方に向けたエクササイズをご紹介します。
どうしても背中に手が回らない…
ヨガやエクササイズをしていると背中で手を握る動作が出てくることがありますが、そのポーズがすんなりできなくて困っている…という声をよく聞きます。
実は、背中で手を繋ぐ動作は左右で腕の使い方が異なります。上の腕は肘を横に引く動きと後ろに引く動きの複合で、下の腕は肩を下げる動きと胸を開いて腕を後ろに回す動きの複合です。
解剖学的に言うと、上の腕は肩関節を屈曲・外旋、肩甲骨を上方回旋・内転させ、下の腕は肩関節を伸展・内旋、肩甲骨を下方回旋・内転させる必要があります。上の腕、下の腕ともに肩関節、肩甲骨の柔軟性が必要となる動作なのです。
背中で手を組めない人の多くは、上の腕の動きはうまくいきますが、下の腕がうまく背中側に回らず肘が身体から離れてしまい下の手がなかなか背中の上の方にまで上がってくれません。
下の腕はそもそも肩が上がっている状態では本来の動きができません。肩が正しい位置にあり、そこから広背筋・大円筋・肩甲下筋・大胸筋・三角筋などの肩まわりの多くの筋肉を総動員して動きを出していきます。
今回ご紹介するエクササイズでは、肩を下げて肩まわり、肩甲骨まわりを動かししながらほぐすことで下の腕をうまく使えるようになります。肩まわりには繊細なインナーマッスルが多く、肩甲骨や背骨と連動しながら複雑に筋肉が動きます。日頃の身体の使い方の癖により、ある部分には強い負荷がかかり、ある部分は硬くなっていき、特にスポーツで強い負荷をかけたわけでなくても大人の肩のトラブルは非常に多くなってしまいます。
背中で手を握る時も、いきなりポーズを取るのではなくしっかりと準備運動をして肩や肩甲骨をほぐしてから挑戦してください。
下の腕がうまく回るようになる肘寄せエクササイズ
<やり方>
1)肩を下げながら両手を背中に回して組んで、組んだ手を右腰にあてる
2)右肘を開く・閉じるの動きを繰り返す
3)組んだ手を左腰にあて、左肘を開く・閉じる動きを繰り返す
胸を開いて肩にストレッチをかけながら、肘を閉じる時に肩甲骨が内側に寄ります。肘を開く動作、閉じる動作を繰り返すことで肩まわり、肩甲骨まわりの筋肉が収縮・弛緩を繰り返しほぐれてくると同時に、背中で握手をする時に大切な肘を体幹に寄せる動きが自然と身につきますよ。
▼ 詳しいやり方を動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼
AUTHOR
高山ゆかり
ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。
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