不調の原因は、もも裏&ひざ裏&ふくらはぎの硬さにある?脚の裏面3か所を一気にストレッチするポーズ
日頃あまり運動しない方やデスクワークの時間が長い方の中で、もも裏や膝裏、ふくらはぎなどの筋肉が硬くなっている人はいませんか?この3つのパーツは体調管理の面でもとても大事な部分なので、体の不調を招かないようこれらの部分をまとめてケアしていきましょう。
かたくなりやすい脚の裏側3か所
ハムストリング(もも裏)
脚をまっすぐ伸ばして座れない、前屈をするときにつらいなど、もも裏の硬さを実感することは多いのではないでしょうか?これはハムストリングが硬くなっているからです。
ハムストリングは一つの筋肉ではなく、大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3つの筋肉の総称で、坐骨(骨盤の一番下にある骨)から膝裏にかけてをつないでいます。骨盤とつながっているため、ハムストリングが硬くなると骨盤を後ろにひっぱる状態となり(骨盤の後傾)、それによって反り腰のような姿勢の崩れ、それに伴う不調(腰痛など)を引き起こす原因となってしまいます。
ふくらはぎ
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、心臓から足元に流れてきた血液を再び心臓に戻すポンプの役割を果たしています。ふくらはぎが硬くなるとこのポンプの働きが弱くなって血液やリンパの流れが悪くなり、血行不良・冷え・むくみ・疲れやすさを感じるなどの不調を引き起こします。
膝裏
ハムストリングとふくらはぎが硬いと膝の裏も硬くなります。そして、座っている時は膝裏が縮んでいる状態なので、座り時間が長い人は硬くなりやすい部分です。膝裏はリンパが集中している場所の1つなので、硬さは老廃物の排出にも影響が出てきます。
ハムストリングやふくらはぎは全身の中でも大きな筋肉なので、ストレッチを習慣にすることで代謝が上がり、太りにくい体づくりとしても効果的です。
半分の猿王のポーズ
ヨガの半分の猿王のポーズを知っていますか?半分の猿王のポーズはハムストリング・ふくらはぎ・膝裏の3か所をまとめてストレッチできるポーズです。ポーズ名は難しそうな印象ですが実際は簡単にできますので、硬さが気になる方はこのポーズを取り入れてまとめてストレッチしましょう!
<やり方>
1)四つ這いから右足を両手の間に踏み出し、右膝の位置を足首の真上に揃える
2)両手を床につき、お尻を後ろに引きながら右脚を伸ばしていく。右足のつま先が上(天井の方)を向くように。つま先をしっかりと上に向けるのが効果アップのポイント
3)息を吐きながら上半身を伸ばした右脚に向かって少し倒し、右のお尻を後ろに引き続ける。膝裏やもも裏の伸びを感じながら、3〜5呼吸ホールド。この時深く倒さなくてOK
4)終わったら右膝を曲げて1)の体勢に戻り、右膝を下ろして反対側も同様に行う
両手を床につけるのが難しい時は片手を壁やテーブルに添えたりヨガブロックの上に手を乗せるなどして、全身を安定させてみましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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