#デジタルネイティブたちの食わずらい|後編|「他人軸で動く食」とは【人と違う、私たちのリアル】

 #デジタルネイティブたちの食わずらい|後編|「他人軸で動く食」とは【人と違う、私たちのリアル】
canva
腰塚安菜
腰塚安菜
2023-03-31
広告

デジタル時代に「自分軸」で食を選択するために。20代からの処方箋

未来リナさん

未来リナ
未来リナさん

「特に女性に言えることかなと思うんですが、若い方はほとんどがSNSを持っている時代。気づいていないうちに依存症になっている、と感じるんです。自分でもなぜかわからないけれど、無意識にパッとインスタを開いてしまったり。

周りの人の食生活に関心を持って敏感になって、インスパイアを受けるのは悪いことではないのですが、最も基本的なこととして『周りの人と自分は、生まれた土地も育てられ方もすべてが異なる。人生の経験の背景も信念も体質も違うから、同じものを食べていても消化吸収の仕組みも違う』と頭に入れておきたい。他の人にいいものが自分にとって効果があるとは限りません。

花にたとえれば、薔薇に対して「なんであなたはヒマワリの色をしていないの?」とか、ヒマワリに対して「なんであなたは薔薇の香りをしていないの?」とは言いませんよね。

なのに人間は簡単に、薔薇には薔薇の、ヒマワリにはヒマワリの魅力があるってことを、忘れてしまう。10代のオーディエンスに、そんな心の原点を取り戻してほしい。

もう一つ、過去の自分に声をかけたいのは『他の人が正しくて、自分は不十分で無知だ』という思い込みが良くなかったということ。今、それが当たり前の思考になっている人が多い。そうした子達に伝えたいのは、ハイヤーセルフ(Higher Self:自分の叡智。内なるもう一人の自分)を重んじ、体の声を聞けるようになれば、すべてうまくいき、それは即答でアドバイスしてくれるということです。今は雑音、雑念、思い込みなどに惑わされて、その声が聞こえない状態なのだと思います。

食のわずらいや「うつ」の克服のために、具体的に私が提案できることの一つは『ソウルノート』*です。

*「ソウルノート」の方法については是非、リナさんの継続的な発信をご覧ください。

例えば『なぜ自分は今、これが怖いのだろうか』『なぜ自分は、自分に制限をかけているのだろうか』といったことと向き合える時間を持つこと、書きだすことで、考えがクリアになります。

自分の経験では、瞑想や、自然と触れ合う時間をとることも提案します。「子どもの頃、本当に好きだったことをすること、好きだったものを食べること」は実際、私が克服する上で鍵となりました。私の場合、それは絵を描くとか、踊るとか、実際に自分の今の学問とかビジネスにつながらないことでも、インナーチャイルド(内なる子供心)に戻って、本当に「楽しい!」と思えることを生活に取り入れてみることも大事だと思いますね。」

広告

AUTHOR

腰塚安菜

腰塚安菜

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代から一般社団法人 ソーシャルプロダクツ普及推進協会で「ソーシャルプロダクツ・アワード」審査員を6年間務めた。 2016年よりSDGs、ESD、教育、文化多様性などをテーマにメディアに寄稿。2018年に気候変動に関する国際会議COP24を現地取材。 2021年以降はアフターコロナの健康や働き方、生活をテーマとした執筆に転向。次の海外取材復活を夢に、地域文化や韓国語・フランス語を学習中。コロナ後から少しずつ始めたヨガ歴は約3年。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

未来リナ
オルトレキシアチェック表