だるさや眠気、無気力感…春は不調が出やすい季節?日頃から意識したい【台所薬局】とは
みなさんは「春」とはどんなイメージがありますか? 新たな始まりにワクワクする反面、身体が重だるく感じたり、なんだかやる気が起きなかったりする…そんな人もいるのでは?実は、アーユルヴェーダでは、春はそういう季節だと言われています。今回は、春の不調に負けないために、今から少しずつ意識していきたい台所薬局についてご紹介します。
春は重だるくなる季節?
冬の寒さから暖かくなるにつれて、「なんだか調子がよくない」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。アーユルヴェーダでは、春は「カパ」の季節と言われ、水の要素が高まると言われています。カパが高まると、体内の経路を詰まらせ、身体の重だるさや眠気、無気力を感じやすくなり、鼻づまりや痰など不快感を感じやすくなるという特徴があります。これらが花粉症や五月病の元となると考えられています。
このカパエネルギーを、アーユルヴェーダでは、よく雪山に例えてお話ししています。気温が上がってくると、山に積もった雪が溶け、水が流れていくように、冬の間に体内に溜め込んでいたカパが、溶けて溢れ出てくるのです。
冬の始まりから今日までの食事を振り返ってみて!
カパの不調を作る原因には、冬の食事が関係していると言われています。寒い冬を乗り越えるために、栄養たっぷりの旬な食材を食べたり、クリスマスや年末年始でのごちそうが栄養として体内に吸収されていく一方で、消化しきれなかったものが毒素として溜まっています。この蓄積された毒素が、雪解け水のように、鼻水や痰などの不調として流れ出てくるのです。
自宅にあるもので体を整える!台所薬局
間も無く訪れる春を心地よく迎えるためには、デトックスを意識した冬後半の過ごし方がキーポイントです。デトックス効果のある食材やスパイスを活用していきましょう。
生姜
万能生薬と言われている生姜は、私たちの生活に最も身近なスパイスではないでしょうか。デトックス効果はもちろん、身体を温める効果もあるので、まだまだ寒い日が続く今の時期にぴったりです。お白湯にすりおろしたり、お味噌汁やお鍋に加えたり、比較的どんなお料理にも活用できます。
生姜は水の張った保存容器に入れて、冷蔵庫に入れておくと、長く保存ができるので、ぜひ冷蔵庫にストックしてみてください。
ブラックペッパー(黒コショウ)
ブラックペッパーも取り入れやすいスパイスではないでしょうか。炒め物やスープ、サラダに加えるのもおすすめです。また、咳や痰が気になったり、身体の重だるさを感じていたら、はちみつにブラックペッパーを混ぜたものを舐めたり、お白湯に溶かしてスパイスティーとして飲んでみてください。
苦味のある野菜
野菜の中でも、苦味のある葉野菜はデトックス効果があると言われています。
特に、春に旬を迎える野菜は苦味があることが特徴で、デトックス効果があり、溜め込んだ毒素を排出してくれると言われています。春野菜に生姜やブラックペッパーを加えてお料理してみるのはいかがでしょうか。
「旬な食材を旬の時期にいただく」
これは、アーユルヴェーダでおすすめされている食事法の一つです。春夏秋冬がある日本だからこそ、自然の流れを活かして、軽やかに春を迎えていきましょう。
はちみつとブラックペッパーを混ぜた、この時期オススメのスパイスティーはこちらより↓
AUTHOR
永田舞美
ヨガ・アーユルヴェーダ講師 金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに 意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。 この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。 ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く