【お悩み相談】「緊張するとお腹が痛くなります…」 #毒出し保健室

 【お悩み相談】「緊張するとお腹が痛くなります…」 #毒出し保健室
Photo by Sora Shimazaki on Pexels

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回「毒出し保健室」に来てくれたのは、緊張するとお腹が痛くなるというCさん(22歳)。今年の春から新社会人として第一志望の会社に就職が決まっていますが、いつものように緊張して本調子でいられないのが不安と話します。

【今回のお悩み】「緊張するとお腹が痛くなります。」

桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みですか?

Cさん: 緊張するとお腹が痛くなります。

桑子: 辛いですね。具体的にどんな症状か教えていただけますか?

Cさん: 緊張すると、必ずお腹がゴロゴロしはじめて…くだします。

桑子: お腹がゴロゴロというは、お腹が張る感じですか?

Cさん: そうですね。あとは、ガスがよく出ます。

桑子: くだすというのは、下痢ですか?

Cさん: はい。

桑子: 「緊張すると…」とお話してくださいましたが、どんな時に緊張しますか?

Cさん: そうですね…人前で話したり、初対面の方にお会いする時とかも緊張するかな。実は、この春から新社会人になるんですが、営業職なんです。初対面の人の前で話す機会は多いだろうし…少しならいいんですけど、毎回そうだときついなって思ってます。

桑子: なるほど。それはどうにかしたいですね。普段の便通についてお話していただけますか。

Cさん: 実は、普段は便秘気味なんです。2-3日に1回といった感じです。

桑子: 便はかたいですか?それとも柔らかいですか?

Cさん: かたいです。

桑子: では、便秘と下痢を繰り返しているということでしょうか。

Cさん: そうですね。

桑子: 昔から便秘と下痢を繰り返していましたか?

Cさん: そうかもしれないです。

桑子: お食事はどんなものを食べていますか?

Cさん: 一人暮らしなので、適当ですね。バイトの日はまかないが出るんですが、普段は買ってきたものを食べたり、あとは友達と食事に行ったりします。何を食べているの?と聞かれると…何を食べているかちょっと思い出せないくらい無頓着というか…

アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス

消化の力が弱まり毒素が溜まっている可能性大

アーユルヴェーダでは、Cさんのような症状を「グラハニ」と呼びます。グラハニとは、小腸や十二指腸の能力を保持することを意味します。これらの臓器の機能が変化したり、腸がコントロールを失って吸収力が弱まったりすると、その状態はグラハニとみなされます。

つまり、消化の力の低下、そして毒素が溜まることが、こうした症状につながると考えます。

一般的に消化が完了すると、食べ物は次の消化のステージに進みます。何らかの理由で食べ物が完全に消化されないと、体調を崩すことがあります。これが、Cさんの場合は「お腹をくだす」という形になって現れていると思われます。

【アドバイス1】バランスのとれた食事

お食事は私達の心身を整える要の一つですので、ぜひバランスのとれたお食事を意識してください。とは言っても、手の込んだ料理を作る必要はありません。例えば、お粥やスープなど温かいものを取り入れてください。

加えて、ヨーグルトから作るバターミルクを飲んでみるのもよいでしょう。アーユルヴェーダではバターミルクは、消化不良による回復を助け、症状を軽減させると考えられています。

アーユルヴェーダのバターミルクは、全乳を撹拌してバターにした後に残る液体ですが、代替として市販のヨーグルトを使って作ることが出来るので試してみてはいかがでしょうか。

作り方は、とても簡単。容器にヨーグルト1に対して6倍の水を入れハンドミキサーで撹拌するだけです。

【アドバイス2】ヨガ、瞑想、アロマテラピー、マッサージなど抗ストレス方法を取り入れる

また、特にCさんの場合は、緊張する場面で症状が出るということですが、アーユルヴェーダで言うグラハにもストレスが原因となっていることが多いため、生活習慣の改善を考慮するのも◎。

ヨガは、健康に対して全身からアプローチするものです。ヨガの目的は、体力と柔軟性を高めることにありますが、補助的な目的として、ストレスを解消し、身体的症状を軽減することも期待できます。太陽礼拝屍のポーズは特におすすめ。

加えて、瞑想、アロマテラピー、マッサージなどの抗ストレス法が有効だと考えられます。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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