【アーユルヴェーダ的な更年期ケア】ホットフラッシュ、疲れ、便秘を緩和するための対策とは?

 【アーユルヴェーダ的な更年期ケア】ホットフラッシュ、疲れ、便秘を緩和するための対策とは?
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「年齢だから仕方ない」と更年期の不調を諦めていないでしょうか?女性はホルモンバランスの変化から、早い人だと40歳以降、普通は50歳くらいから、心身の様々な不調を経験します。実は更年期で経験する不調の多くは生まれつきの体質、あるいは食生活から影響を受けています。

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アーユルヴェーダと更年期

アーユルヴェーダはインド・スリランカ発祥の伝統医学です。アーユルヴェーダの特徴は、個人の体質を五大元素の空・風・火・水・土のエネルギーによって分類をし、その体質ごとのケアを行うことです。

この五大元素は自然界にも存在するエネルギーで、私たち人間は、気候の変化や食べ物などから、この五大元素のエネルギーを体に取り入れたり、あるいは影響を受けて体内の五大元素のエネルギーのバランスを変化させます。

分類は大きく分けて3つあり、「ワータ」=空&風、「ピッタ」=火&水、「カパ」=水&土と言います。個人は、大まかに分けると、このワータタイプ、ピッタタイプ、カパタイプのそれぞれの体質に分けられます。

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また、個人の体質以外に、年齢もこのエネルギーのバランスに影響を与える要因です。一般的に成長期の0~10代はカパのエネルギーが強く、20代~40代はピッタのエネルギーが強く、40代以降はワータのエネルギーが強くなります。更年期とは女性が閉経する時期を指しますが、更年期症状は、これらのエネルギーのバランスが年齢や生活習慣によって変化することで、エネルギーバランスを崩すことで起こります。

では、続いて、更年期によく見られる症状と、その症状に関係するエネルギー、そしてその症状を予防&改善するためにするべき食生活について書いていきます。

更年期(プレ更年期)症状を緩和するために

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ホットフラッシュ

ホットフラッシュとは、体が火照ったり、不快なほどの発汗が起こるような症状です。特に夜間に起こる人が多く、不眠の原因にもなりがちです。暑さを生じるホットフラッシュは火のエネルギー、ピッタの悪化と考えられます。もともと体質的にピッタエネルギーが高い人はホットフラッシュになりやすく、そうでなくても生活習慣や食事によってピッタが悪化していると、更年期症状としてホットフラッシュが出やすいです。

汗をかく女性
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避けるべきこと

・辛いものを食べる
・酸味の強いものを食べる
・揚げ物、油を使った料理を食べる
・お酒を飲むこと
・怒ること
・目の使いすぎ

するべきこと

・ココナッツオイルを使ったマッサージ

疲れ

疲れは様々な原因があり、一概に1つのエネルギーの悪化とは言えません。しかし、更年期に感じる急激な体力の衰えは、40歳以降にワータのエネルギーが悪化することにより生じます。ワータが悪化すると、筋肉や脂肪が減り、体内の水分も減るため、疲れやすくなります。そのため、40歳以降はワータタイプの人でなくても、予防的にワータエネルギーを鎮静することが必要です。

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避けるべきこと

・睡眠不足

・運動のしすぎ(息が上がるような運動をすること)

・栄養不足(特にタンパク質と良質な油分)

するべきこと

・水分は白湯をメインにとり、1日かけてたっぷりとること。
 体格にもよるが 1.5〜2リットルはとる事が望ましい。

・ギーを毎食小さじ1取ること

・太白ごま油を使ったオイルマッサージ

便秘

更年期に差し掛かると、筋力の低下から排泄を促す力が衰え、便秘になりやすくなります。それに加え、40歳以降のワータエネルギーの悪化により体内が乾燥するので、便も乾燥して硬くなり出にくくなります。

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避けるべきこと

・乾燥したものの食べ過ぎ(パン、クッキー、シリアルなど)
・ながら食べ(交感神経が優位になり、消化が阻害されるため)
・食べてからすぐに動くこと(交感神経が優位になり、消化が阻害されるため)

するべきこと

・水分は白湯をメインにとり、1日かけてたっぷりとること。体格にもよるが 1.5〜2リットルはとる事が望ましい。

・ギーを毎食小さじ1取ること

・干しぶどう10粒をコップ1杯の常温の水に一晩浸し、翌朝、その水とふやけた干しぶどうを朝食前の空腹時によく噛んで食べる

・お腹を時計回りにマッサージする

更年期のホルモンの変化は、女性には誰にでも起こる自然現象です。体の自然な変化に応じて、ライフスタイルを調整し、その時の自分に合った食生活を送るように心がけることで、症状を予防したり緩和することができます。

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AUTHOR

アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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