「新じゃがは意外と腐りやすい…」じゃがいもを長期間保存するなら?管理栄養士が教える冷凍・解凍方法
常温保存ができるストック野菜の代表でもあるじゃがいも。春に出回る新じゃがいもは加熱するとほくほくでとても美味しいですよね。 しかし、新じゃがいもは通常のじゃがいもよりも水分が多いため腐りやすく長期保存には不向きです。 また、通常のじゃがいもも保存方法を誤ってしまうと、変色したりカビが生えてしまったりなど悪くなってしまいます。 今回は、じゃがいもを長期間保存するのにおすすめの冷凍保存の方法や解凍の仕方、おすすめの食べ方について解説します。
じゃがいもは冷凍保存できる?
じゃがいもは常温保存できる野菜ですが、長期間放置してしまうと、緑色に変色してしまったり芽が出てしまうこともあります。また、じゃがいもは大袋で売っていることが多いため、まとめて購入することも多いと思います。
使い切れない場合やより長期間保存するには、冷凍保存するのがおすすめです。冷凍保存することにより、長期間保存することが可能になるだけではなく、必要な分だけすぐに取り出せます。さらに、下処理をしてから保存することで調理をする際の手間が省けて一石二鳥です。
しかし、じゃがいもは生のまま冷凍すると、じゃがいもの組織が壊れてしまいます。それにより解凍する時に水分が失われ、舌触りが悪くなってしまいます。
じゃがいもを美味しく冷凍保存するにはどうしたらよいのでしょうか?
じゃがいもを冷凍保存する方法
じゃがいもを冷凍する場合は、加熱してから冷凍保存するのがおすすめです。
事前に火を通しておくことで食感が悪くなることをある程度防ぐことができます。
電子レンジで加熱、もしくはゆでるか蒸してから保存しましょう。丸ごとラップに包んで保存しても良いですし、使いやすいように、カットしてから加熱して保存しても大丈夫です。食感がどうしても気になる場合は、マッシュ状にしてから冷めるのを待ち、ラップで包んで保存しましょう。
また、あとで使いやすいように1回分ずつ小分けにして冷凍保存しておくと便利です。
適切に保存することができれば、冷凍で1ヶ月ほどもちます。
解凍する方法とおすすめの食べ方
冷凍したじゃがいもは、電子レンジで解凍するのが基本です。その後は調理等で加熱してから食べるようにしましょう。
冷凍後のじゃがいもは火が通りやすいため、煮物やスープなどの料理に使うのがおすすめです。
コロッケで使う場合は、冷凍保存をする段階で加熱したじゃがいもをマッシュし、塩こしょう等で下味をつけて小分けにしておけば、当日作る時に衣をつけて揚げるだけで済ませることができます。この冷凍保存方法であれば、グラタンにも使うことができます。
また、あらかじめマッシュしたじゃがいもにバターや牛乳と混ぜて保存しておけば、解凍後もなめらかな舌触りをキープすることができ、ビシソワーズなどのポタージュにも使いやすいです。
【参考文献】
- 吉田瑞子,冷凍保存の教科書ビギナーズ,新星出版社
AUTHOR
宮﨑奈津季
管理栄養士、離乳食アドバイザー、薬膳コーディネーター。 介護食品メーカーで営業を2年間従事した後、独立。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。一児の母。
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