「太ももの付け根が痛い…」理学療法士が教える正しいセルフケア方法
脚の付け根が痛いと感じたことはありませんか?付け根の痛みには様々な原因がありますが、股関節の構造上の問題で痛みが発生しやすい部分でもあります。今回は痛みが出ている方や予防したいという方に向けてセルフケア方法をご紹介します。
太ももの付け根に痛みが生じるのは関節の構造上の問題!?
太ももの付け根の痛みは股関節まわりに問題が起きていることが多いです。
股関節は骨盤と足のつなぎ目であり、体重の重みがかかる関節です。歩く時は体重の3~4倍、走る時は体重の4~5倍、階段の上り下りには体重の約7倍の負担がかかると言われています。つまり、股関節は他の関節に比べてダメージを受けやすい関節と言えます。
また、股関節は球関節という自由度の高い運動が可能な関節で、多くの筋肉や靭帯で支えられています。周囲の筋肉が硬くなったり弱くなったりしてしまうと血流が悪くなり痛みにつながります。
太ももの付け根の痛みを予防・改善する方法
①ストレッチをする
股関節のまわりにはたくさんの筋肉が付着しています。足の付け根の前側に痛みがある場合は腸腰筋が硬くなっている可能性があるので、ストレッチが効果的です。
しかし、痛みが強い時に無理にストレッチを行ってしまうと痛みが強くなってしまう可能性があります。痛気持ちいい範囲でストレッチを行うように注意しましょう。
②軽いトレーニングを行う
股関節に歪みが生じると骨同士が衝突する、いわゆるインピンジメントが生じ、痛みが発生してしまう場合があります。これを防ぐために股関節周囲の筋肉をバランスよく鍛える必要があります。
特に太ももの付け根の前面に痛みがある場合は、反対側の殿部の筋肉を鍛えることで関節の位置のバランスを保つことができます。
太ももの付け根のセルフケア方法
股関節ストレッチ
<やり方>
1)右膝を曲げた状態で前に出します。お尻が浮いてしまう方はお尻の下にバスタオルやブロックを置いてください。腰は反りすぎないように、足の付け根から体を起こすように意識をします。
2)左右15〜20秒ずつ行ってください。
股関節トレーニング
<やり方>
1)うつ伏せの姿勢になり、両膝を曲げて、足先同士をつけます。
2)両膝を床から離しながら外側に開きます。この時に腰が反らないよに気をつけてください。
3)膝を開いたり、閉じたりを20回行います。
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AUTHOR
Ayaka
医療系大学卒業後、理学療法士としてリハビリテーション専門病院で4年間勤務。病気や怪我をされた方を病院で待つよりも、病気や怪我を未然に防ぐことはできないかと予防医学に興味を持つ。ヨガインストラクターの資格を取得するためにハワイに留学。そこでピラティスにも興味を持ち、日本でピラティスインストラクターの資格も取得。現在はフリーのインストラクターとして解剖学・生理学の知識をもとにした姿勢改善・体質改善のレッスンや情報発信を行なっている。
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