人前で緊張する人必見!その緊張はもしかして「あがり症」かも?精神科医に教わる、緊張との付き合い方

 人前で緊張する人必見!その緊張はもしかして「あがり症」かも?精神科医に教わる、緊張との付き合い方
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最近緊張したことはありましたか?もしくは、「緊張しなかったらもう少し上手く振る舞えたのに…」そんな経験はありませんか?今回は緊張について詳しく紐解いていきます。緊張について理解が進めば今よりもっと緊張をコントロールしたり、上手く付き合うことが出来るかもしれません。

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緊張とあがり症の違いとは

人前に出ると緊張してお腹がキリキリしたり、汗をかいたり、心臓がドキドキしたり、そんな経験はありませんか?誰でも初対面の人と会話する場面や人前で話をする時には緊張はつきものです。適度な緊張感を持つことはいいパフォーマンスを出すのに必要ですが、極度の緊張状態に陥って頭が真っ白になる、声が震えて思った様に振る舞えなかった。そんな経験がある方はもしかしてあがり症かもしれません。

あがり症とは

あがり症とは、人前で話するときや初対面の人と話すとき、面接や発表会など、失敗できない場面で極度に緊張してしまい、次のような症状が強く出る状態をいいます。

・顔が赤くなる
・大量の汗をかく

・手や体、声が震える

・動悸がしたり、息苦しくなったりする

・頭が真っ白になる
・お腹が痛くなる

しかし、これらに当てはまるからといって、必ずしも全員が「あがり症」とは限りません。

ただの緊張とあがり症との違いとは

では、あがり症と普通の緊張はどこが違うのでしょうか。詳しくみていきましょう。あがり症の特徴は緊張が極度で不安や恐怖心を伴います。脳科学的に言うと、緊張すると脳内で興奮物質であるアドレナリンが分泌されます。あがり症の場合、このアドレナリンが通常量を超えて大量に分泌され、交感神経の働きが活発になっている状態です。なぜ、大量のノルアドレナリンが分泌されるかについては、脳の過敏性が関与していると言われています。つまり、あがり症になる人は、人よりも脳が繊細で敏感ということになります。

あがり症になるとどうなる?

あがり症の症状が強く出てくると「どうしよう」と平常心ではいられなくなりますし、人目が気になってきます。するとますます緊張し、余計症状がひどくなっていきます。そして「上手くいかなかった」「失敗してしまった」という思いが心に刻み込まれていきます。こうした経験が繰り返し起こることで、人前に出ることや話すことに苦手意識を持つようになります。苦手意識を持ってしまうと「また症状が出る、失敗したらどうしよう」と不安になり、何日も前から緊張したり、不安と恐怖にさいなまれることになります。苦手場面を想像して不安感と恐怖心、さらには苦手な場面を避けようとする行動が出るようになると「あがり症」と診断されます。

マイナス思考を修正することが、あがり症克服につながる

「私はあがり症かも?」と思った方も大丈夫です。あがり症を克服するためのトレーニング法があります。あがり症の方は、緊張が原因で上手くいかなかったという経験を繰り返していくうちに「上手く出来ないに決まっている」自然とそう思うように、状況把握がマイナスに傾きがちです。そこを客観的に自分を見つめて修正していきます。

例えば、スピーチで声が震えて、逃げ出したくなったが、スピーチを最後まで終えた。という事実があったとします。あなたならこの状況をどう捉えますか?「声が震えてしまい、上手く話せなかった。」そう捉えるかもしれませんし、「上手くいかなかったけど、最後までやり遂げた。」そう思えるかもしれません。上手く出来なかったかもしれないけれど、最後までやり遂げた事実を認めてあげることがとても大事です。反省はあったとしても、何か出来たことを挙げることでマイナス思考を修正し、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。気持ちが落ち込んでしまった時は、出来たことに焦点を当てて、マイナス思考を修正しておく。これがあがり症克服の第一歩です。

『医師が教えるあがり症克服トレーニング』著者/豊田早苗先生
鳥取大学医学部医学科卒業後、総合診療医としての研修及び実地勤務を経て、2006年に「とよだクリニック」を開業。2014年には「とよだクリニック認知症予防・リハビリセンター」を開設。「病気を診るのではなく、人を診る」を診療理念に、インフォームド・コンセントのスペシャリストと言われる総合診療医として勤務した経験を活かした問診技術で、患者さん1人1人の特性、症状を把握し、大学病院教授から絶妙と評される薬の選択、投与量の調節で、マニュアル通りではないオーダーメイド医療を行う。精神療法、とくに認知行動療法を得意とし、薬を使わない治療も行っている。

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構成/桑澤仁美

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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