【会話のテクニック】もう、話し方に悩まない!精神科医が教える6つのタイミング

 【会話のテクニック】もう、話し方に悩まない!精神科医が教える6つのタイミング
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会話は、相手を尊重し自分は聞き役に回ることで、良好な人間関係を築くことができます。でも、会話は相手と自分のコミュニケーション。自分も話すことで成立します。自分が話すタイミングはいつでしょうか? 精神科医師である益田裕介 著『もう人間関係で悩まない 精神科医がやっている聞き方・話し方』(フォレスト出版)から会話のタイミングを教えてもらいました。

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大前提は「会話の主役は相手」

毎日患者さんのお話を聞く「聞き役のエキスパート」である精神科医が、会話で大切にしていることはなんでしょうか。それは、相手を尊重する気持ちを持つこと、です。その上で、「会話の主役は相手」であることを押さえておきましょう。

会話は聞き方で結果が良くも悪くもなります。たとえば自分が話し手だとして、相手が「俺のほうが立場が上」という態度で聞いていると気分が良くありませんよね。話そうとしていたことも話せなくなるかもしれません。気持ちは無意識に態度にあらわれます。信頼関係のある間柄でも同じで、相手を尊重した会話を心がけましょう。

会話の主役は相手なので、自分は良い聞き役になることで会話はゴールに向かって走り出します。聞き役といっても、最初から最後まであいづちだけでは済みませんよね。では自分はどのタイミングで話せばよいのでしょうか?

自分はどのタイミングで話せばいいのか?

自分が話すタイミングは6つです。一つずつ簡単に解説していきましょう。

ストーリーを展開させるとき

会話には「起承転結」のストーリーを準備します。たとえば「動機→楽しさ→不安→提案」といった流れです。楽しさの後に不安を入れる、といったように感情の起伏を演出するのがポイントです。相手が「動機」の部分で止まってしまったときに、自分が「楽しさ」の話しをすることでストーリーを次へ動かすきっかけを作りましょう。

相手の「間違った認識を正す」とき

インターネットで何でも調べられる時代、情報を誤解して鵜呑みにしている方もいます。相手が誤解している場合は、正しい情報を伝えることで信頼度がアップします。

相手が「インプットできていない情報」を伝えるとき

会話の準備の中で「この情報は相手も知らないはずだ」という情報を仕入れておくとスムーズに話せます。

相手が「ストーリーに乗れていない」とき

話すことが苦手という相手には、自分がストーリーを展開させます。会話のフックが見つからないときは共通点を見つけるためにいろいろ聞いてみるのもよいでしょう。

相手に「会話疲れ」を起こさせないため

「人は話をしていると気持ちが良い」ですが、限度があります。おおよそ1分半話し続けると疲れるので、そのときは自分が「会話の要約」の言葉を挟んでみてください。要約は安心感や気づきにもつながります。

会話の「焦点を当てる」ため

会話をしていると「AもBもCも」と相手の話があちこちに飛び、話の収集がつかなくなることがあります。その場合は「まずはAについて聞かせてください」と話して会話を進めていきましょう。

短い言葉でも、タイミング良く挟むことで会話が進行します。ぜひ実践してみてください。

精神科医
『もう人間関係で悩まない 精神科医がやっている聞き方・話し方』益田裕介・著(フォレスト出版)

『もう人間関係で悩まない 精神科医がやっている聞き方・話し方』著者/益田裕介医師(早稲田メンタルクリニック院長 精神保健指定医、精神科専門医・指導医)
岡山県出身、防衛医大卒。2019年12月よりyoutubeチャンネル「精神科医が心の病気を解説するCh」を配信開始。日々、精神疾患や治療法、カウンセリング技法などの解説を行なっている。チャンネル登録者数は32万人を超え、1日の再生回数は平均20万回以上(2022年7月時点)。また、患者さん同士がオンライン上で会話をしたり、相談ができるオンライン自助会を2022年3月24日より主催・運営するほか、精神科領域のユーチューバーを集めた勉強会なども運営している。

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構成・文/松村翠

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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