消化を高める!「レンズ豆とパクチーのダルスープ(ダル)」【管理栄養士のスープレシピ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
インド料理のお店に行ったら、欠かさず頼んでしまうお豆のスープこと、『ダル』。
お豆の旨み薬味やスパイスによって、植物性だけでもこんなに奥深く濃厚な味わいになるんだ!と、虜になってしまう美味しさです。
最近は前夜に作って、朝ごはんにいただくことも多く、寒い一日を、優しく胃腸を温めながらスタートさせています。
今回は、そんな大好きなダルのレシピをご紹介いたします。
そもそも『ダル』とは?
『ダル』の発祥はインドで、『ダル』とは「お豆のスープ」という意味。
インドでは、日本でいうお味噌汁のようか感覚で、日常に取り入れられています。
豆と香味野菜、スパイスをじっくり炒めることで、トロッとしたやさしい甘みの中に、スパイスの香ります。
インドの場所によって、使う豆の種類や、スパイス、香味野菜の配合も変わっているのだそう。
本場では、チャナダルを使うことが多いのですが、今回は、浸水や下茹でをしなくてもすぐに火が通ってくれるレンズ豆を使いました。
ダルの効能
ダルに欠かせないスパイスの一つである「クミン」。
スパイシーで爽やかな香りと、クセになる苦味と辛味が特徴的です。
この、香り成分である「クミンアルデヒド」と「リモネン」には、免疫力を高めたり、消化力や食欲を高めてくれるほか、心身をリラックスさせてくれる鎮静効果も期待できます。アーユルヴェーダでは、消化器疾患の予防や治療に用いられるほど、インドの人々にとって「便秘の特効薬」としても欠かせないスパイスだと言われています。
また、今回使用するレンズ豆にも、便秘解消に欠かせない食物繊維が豊富に含まれています。
更に、心を安定させてくれるナイアシンや、疲労回復効果のあるビタミンB1も豊富に含まれています。
今回は、そんな心と身体をデトックスしてくれるような、スープのレシピをご紹介いたします。
消化を高める!「レンズ豆とパクチーのダルスープ(ダル)」の作り方
材料(2人分)
・レンズ豆...30g
・玉ねぎ...1/2個
・生姜...1/2片
・にんにく...1/2片
・クミンシード...小さじ1/2
・ターメリック...小さじ1/2
・水...450ml
・塩...小さじ1/3~
・油(ココナッツオイルやごま油、ギーがおすすめ)...大さじ1
・パクチー...お好み
作り方
1.玉ねぎ、にんにく、生姜はみじん切りにする。パクチーは2cm幅に刻む。鍋に油を熱し、クミンシードとにんにく、生姜を入れて、玉ねぎがほんのりカラメル色になるまでじっくり炒める。
2.1に水と、洗ったレンズ豆を加え強火にし、沸騰したら弱火にして、レンズ豆が柔らかくなるまで煮込む。途中アクが出てきたら救う。
3.豆に火が入りとろみが出てきたら、ターメリックと塩で味を整えて器に盛り、お好みで刻んだパクチーを添える。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く