冬風邪対策に!腸内環境を整える安納芋とマッシュルームのポタージュ【管理栄養士のスープレシピ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
気温と共に湿度も下がり乾燥しやすいこの時期は、大腸も乾燥して便秘になりがち。
秋の便秘は免疫力が下がることで、冬風邪の原因にもなるため体の内側から対策していきましょう。
今回は、旨味がギュッと詰まったマッシュルームと、甘みがギュッと詰まった安納芋を使用した、ちょっぴり贅沢に秋を堪能できるポタージュのレシピをご紹介いたします。
マッシュルームの特徴と効能
可愛らしい見た目と、クセがなく香り豊かなマッシュルームは、世界中から愛されているきのこの一種です。
旨味成分であるグアニル酸は椎茸の三倍も多く含まれ、中でもブラウンマッシュルームは、香りと風味が強く加熱することでより旨味が引き出されます。栄養面では、脂質の代謝を助け、肌や髪などの細胞を再生してくれるビタミンB2、腸内環境を整えてくれる不溶性食物繊維の他、むくみ解消に効果的なカリウムが多く含まれています。
安納芋の特徴と効能
糖度が高いため、一般的なさつまいもよりも甘くてねっとり、クリーミーな食感で人気を誇る安納芋。
栄養面では、抗酸化作用の強いビタミンCとEが多く含まれているため、疲労回復や免疫力の向上、アンチエイジング効果も期待できます。
また、さつま芋と言ったら食物繊維!中でも不溶性食物繊維が多く含まれています。
しかし、便のカサを増やしてくれる不溶性食物繊維は、摂りすぎると便が大きくなり固くなるため、便秘の悪化を招くことも。
今回のポタージュには、水溶性食物繊維の多い玉ねぎを合わせることで、不溶性食物繊維の偏りを抑えお通じを良くしてくれます。
また、玉ねぎには食物繊維と同様、善玉菌のエサとなるオリゴ糖も含まれています。
今回は、腸内環境を整え免疫力を高めてくれる、秋の旨味たっぷりのほっこりポタージュをご紹介いたします。
冬風邪対策に!【安納芋とマッシュルームのポタージュ】の作り方
材料(2人分)
・ブラウンマッシュルーム...100g
・安納芋...120g
・玉ねぎ...1/4個(約50g)
・牛乳(お好みのミルク)...250ml
・水...150ml
・バター...10g
・塩...小さじ1/3
作り方
① ブラウンマッシュルームと玉ねぎはスライス、安納芋は皮を剥き縦半分に切り、1cm幅に切る。
② 鍋にバターを入れ弱火にかけ、バターが溶けたら①を入れて中火で炒める。
安納芋が透き通ってきたら、水を足し弱火で煮込む。安納芋に串がスッと通ったら火を止め、ミキサーに移し牛乳を加えて回す。
③ ペースト状になったら、鍋に移し弱火で温め、器に盛ったら完成。お好みでパセリやスライスしたマッシュルームを添える。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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