春食材で免疫力アップ!そら豆とエビのかきたまスープ【管理栄養士のレシピ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
空は青く澄み、上着がいらないほど暖かく清々しい日々になってきました。
二十四節気では「清明」にあたり、「すべてのものが清らかで生き生きしている」といったシーズンになります。
環境や寒暖差などエネルギーを多く使うこの時期こそ、春の生き生きとした食材からパワーをいただきましょう。
今回は免疫力を上げるたんぱく質やビタミンなど、元気に過ごすために必要な旬の食材をとりいれたスープをご紹介いたします。
清明に旬となる食材「そら豆」の栄養
この時期にしかスーパーに出回らない、豊かな香りと旨味がギュッと濃縮されているそら豆。
春になると食べずにはいられない私も大好きな食材の一つです。
そんなそら豆は美味しいだけでなく、栄養も豊富!
糖質からのエネルギー代謝をサポートし、乳酸などの疲労物質を溜めずに疲労回復効果のあるビタミンB1、脂質をエネルギーに変えて、皮膚の健康と身体の成長をサポートしてくれるビタミンB2や、神経の興奮を鎮めてくれるマグネシウムやリン、鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。
そら豆のおいしい茹で方
立派なさやに包まれ、ふかふかのベッドで大切に育てられたそら豆。さやなしでの販売もありますが、空気に触れることでと鮮度が落ちてしまうため、さやつきのものを購入するのがおすすめです。
さやをねじってお豆を取り出したら、黒い部分の反対側に浅く2cmほど切り込みを入れましょう。
鍋に水1Lのお湯を沸かし、塩小さじ2を入れて2分半〜3分ほど茹でたら、薄皮からつるっと取り出していただきましょう。
そんな魅力たっぷりのそら豆を使用した、食べごたえもあり春にぴったりなスープをご紹介いたします。
春食材で免疫力アップ!そら豆とエビのかきたまスープの作り方
材料(2人分)
・そら豆...5莢
・むき海老...6尾
・絹ごし豆腐...100g
・卵...1個
・だし汁...450ml
・醤油...小さじ1
・こしょう...少々
A片栗粉 … 小さじ1
A水 … 小さじ2
作り方
① そら豆は、「そら豆のおいしい茹で方」を参照に下処理をして茹でておく。豆腐は1.5cm角のさいの目切りにする。卵は溶いておく。
②だし汁に火をかけ、温まったら豆腐と海老を入れる。海老に火が通ったら醤油を加えてひと煮立ちさせ、火を少し強めて溶き卵をまわし入れる。一度火を止め、Aの水溶き片栗粉を入れ、豆腐を崩さないようかき混ぜる。
③薄皮から取り出したそら豆を加え、器に盛り、お好みでこしょうをかける。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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