寒い日こそタンパク質を!青梗菜と豆腐のとろみ生姜スープ【管理栄養士のスープレシピ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
温かいコートに身を包んでしまえば、体型なんて誰からも気づかれまい!と、つい食欲優先になってしまう季節。
しかし、寒さから身体を守るために代謝を上げ、一番カロリーを消費する季節なのです。
だからこそ、賢く食事を味方につけて、肥えがちな今シーズンを乗り越えましょう!
寒いときこそ、たんぱく質を!
私達の身体は、寒さを感じると、一時的に体温を守るために血管を収縮させるため、糖質や脂質を求めてしまいがちです。
しかし、砂糖や小麦粉をたっぷり使用したスイーツは身体を冷やすため、結果的に代謝は下がり、水分と脂肪を溜め込みやすい身体に。
たんぱく質は、代謝を上げる筋肉や臓器の主要成分であるほか、肌や髪の毛、ホルモンなど、私達のココロとカラダを維持する上で欠かせない栄養素です。
食べるだけでエネルギーを作りだし、身体をあたためてくれるため、今こそ食事でしっかりと補い、体温を上げることで、食欲の乱れを整え、冬だからこその燃やしやすい身体をつくってくれますよ。
青梗菜の栄養を効率よく摂取するためのコツ
チンゲン菜には、免疫力アップや疲労回復、美肌やアンチエイジングに効果的なβカロテンやビタミンC、むくみ改善に欠かせないカリウムなど、この時期に嬉しい栄養が多く含まれています。
βカロテンは、脂溶性ビタミンであるため、炒めるなど油と一緒に摂ることで吸収率を高めてくれます。
ビタミンCは、水溶性ビタミンであるため、今回のようにスープと一緒に食べられるレシピがおすすめです。
抗酸化作用の相乗効果が期待できる野菜なので、調理方法を意識し、しっかりと味方につけましょう!
芯からあたためる【青梗菜と豆腐のとろみ生姜スープ】の作り方
材料(2人分)
・青梗菜...1/2束
・鶏挽肉...80g
・豆腐...130g
・卵...1個
・生姜...1片
・水...400ml
A.塩...小さじ1
A.片栗粉...大さじ1
A. 酒...大さじ1
作り方
〈下準備〉青梗菜は、四頭分に切り、かぶ元は一口大のくし切りにする。生姜はすりおろす。卵は溶いておく。
① 鍋に油を敷き弱火にかけ、おろし生姜を入れ、ほんのり香りが出たら、鶏挽肉と青梗菜のかぶ元を入れて炒める。
② ①に水を入れて中火にし、ひとに立ちしたら、青梗菜の葉の部分と、豆腐をスプーンで救いながら入れる。豆腐が温まってきたら、しっかり混ぜ合わせたAを入れて、優しく混ぜ合わせる。
③ 煮立っている鍋の中に溶き卵を少しずつまわし入れ、箸でかき回したら火を止める。器に盛り、お好みでブラックペッパーをかける。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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