女性に多い【猿腕】って何?少しの工夫で変わる!トレーニング効果も高まる改善法とは(診断付き)
ヨガやピラティス、トレーニングをしている人や教えている人であれば一度は目にしたことがあるであろう「猿腕」。猿腕によって手首が痛くなってしまったり、気づかないうちにさまざまなデメリットが生まれているかもしれません。猿腕とはなんなのか、簡単な改善の仕方をご紹介します。
猿腕とは?
猿腕とは解剖学的に言うと、ひじが過伸展している状態。簡単にいうと「伸びきったひじ」のことです。四つ這いになったときにひじの線がピンと伸びきってしまっている、そのような腕を「猿腕」と言います。
あなたの腕は「猿腕」!?
猿腕かどうかをチェックする方法は簡単です。以下の二つのチェックに当てはまる場合は猿腕の可能性大です。
【CHECK1】ひじを伸ばした状態で両手の小指をくっつけたとき、手首からひじまでがぴったりとつく。
【CHECK2】四つ這いになった時に、腕が「逆くの字」に曲がっている。
猿腕を改善するメリット
手首を痛めにくくなる
猿腕だと体の中心から手の先までの繋がりが途中で途切れてしまっているような筋肉の使い方になり、手首の関節で体重を支える形になってしまうため、手首を痛めやすくなってしまいます。猿腕にならないよう筋膜の繋がりを意識して体の中心から使えるようになることで、手首への負担が軽減します。
体の中心が使えるようになる
先ほど、猿腕だと体の中心から使うことができていないと言いました。猿腕が改善して体の中心が使えるようになると、
・肋骨パカや二の腕のたるみが改善
・自律神経が整いやすい
・姿勢の改善
・インナーユニットが使いやすくなる
といったメリットを感じられます。
猿腕改善には「手の外側」に荷重をかけること
猿腕はちょっとした工夫で改善します。その方法は、四つ這いのときに手の外側に体重をかけること。
なぜ、外側に体重をかけるとひじがピンと張らなくなるのか。それは、筋膜と言われる筋肉の膜の繋がりにあります。外側に体重をかけるとひじを曲げる筋肉が働きやすくなったり、肩関節を安定させる筋肉が働きやすくなるので、猿腕になりにくい環境を作り出すことができるのです。
「外側荷重」を意識して効果アップ
特に猿腕になりやすいのは「プランク」や「ダウンドッグ」の時。これらのポーズをとる時に「手の外側に荷重をかける」ことを意識すると、安定したポーズがとれるはずです。ぜひ試してみてください!
AUTHOR
服部恵実
大学卒業後、理学療法士として大学病院に勤務。集中治療室や救命救急病棟を始めとする33診療科でのリハビリテーションを担当。 社会復帰のために早期からリハビリテーションを行うことの必要性や予防医療の重要性を痛感し、心臓リハビリテーションクリニックにて生活習慣病の再発予防を運動、食事、環境など多方面から介入。現在は病気や怪我になる前に、健康を維持する必要性を伝えたいという思いで、ピラティスインストラクターや講師、Webライターとして活動するとともに、医療従事者・インストラクター向けオンラインサロンhinomeを運営している。
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