【お悩み相談】「肩コリが辛い」そんな人が今日からマッサージすべき3つの部位とは?# 毒出し保健室
アーユルヴェーダアドバイザーからのアドバイス
原因: 長時間同じ姿勢で作業する+デジタルデバイスの多用
肩こりには何らかの病気によって引き起こされているものと、原因がハッキリとはわからないものがあります。実は原因がわからないもののほうが多く、しかも複数の出来事が重なりあって引き起こされていることがあるんです。例えば、姿勢、運動不足、過労、冷え、ストレス、自律神経の乱れなど。
相談者のKさんのケースですと、長時間同じ姿勢でPC作業をすることが多いことや、冷え症状も自覚されているので、肩周りの筋肉に緊張が続き血行不良が進み、肩こりの症状が現れているのかもしれません。
アーユルヴェーダ的な視点からお話をすると、肩周りに毒素や瘀血(粘度が高く鬱滞した血液)が溜まっている可能性が考えられます。
特にKさんのように、風のように忙しくするスケジュールを好む傾向にある方は、それが過度になってしまうと他のことにエネルギーを使っているため、老廃物が排出するが疎かになってしまい、なんとなくの不具合(今回の場合は肩こり)につながることもよくある話です。特に自分の体の中でも弱い部位、もしくは過度に負荷をかけている部位などは毒素が溜まりやすい傾向にあります。
改善方法「オイルマッサージ」
オイルマッサージはアーユルヴェーダの代表的な浄化方法の一つです。オイルマッサージは単純に気持ち良いですが、それだけでなく肩や首の筋肉の緊張や痛みを解きほぐすのは即効性があるので、ぜひ試してほしいです。肩コリがある時はもちろんですが、コリを感じていない時でも定期的に行うことで巡りがよくなり老廃物を上手く排出でき、毒素が溜まりづらい体を目指せますよ。
使用するおすすめのオイルはその人に体質や体調によって異なりますが、冷えや乾燥を感じている人は、セサミオイル(白ごまオイルをキュアリングしたもの)。もし熱を持ちやすい方であれば、オリーブオイルやココナッツオイルがおすすめです。
肩コリの場合のオイルマッサージは、「鎖骨」「ワキの下」「耳の後ろ」を中心にマッサージして下さい。なお、強さは軽めが◎。強いのをお好みの場合は、プロのアーユルヴェーダセラピストの施術がおすすめです。
■鎖骨
鎖骨は老廃物の出口ともいえる場所。この部分が詰まってしまうと慢性的な肩こりの他、肌トラブル、全身のダルさを感じやすくなると言われています。
- オイルを塗布した右手で、左の鎖骨の上を中央から左の肩に向かって10回程度さする。
- 同じくオイルを塗布した左手で、右の鎖骨の上を中央から右の肩に向かって10回程度さする。
■ワキの下
ワキの下は喉に近いため、外部から異物が入ったときに一番に免疫機能が働く場所です。ここの流れが悪くなると肩コリや二の腕のたるみにもつながると言われています。
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オイルを塗布した右親指を、左ワキのくぼみに当て押します。
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残りの4本の指を背中側の付け根から肩甲骨の下までゆっくりとずらして指圧。
■耳
肩コリで悩んでいる方の多くは、耳の後ろから顎のあたりの血流が悪いケースが多くあります。流れが滞ると肩こりだけでなく、頭痛、自律神経の乱れなどの原因にもつながります。
- 親指、人差し指、中指の3本にオイルをつけて、耳たぶを優しくつまむ。円を描くように20秒ほど回す。
- 耳の後ろのくぼみを人差し指、中指の2本の指で押すようにもみほぐす。
マッサージ後は巡りがよくなっているので、常温のお水 / 白湯を飲み、老廃物の排出を促しましょう。
余談ですが、アーユルヴェーダのオイルマッサージを定期的に行うと柔軟性もアップします。それは毒素で阻害されて固まっていた筋肉が柔軟になるから。柔軟性が上がると怪我を防いだり、痩せやすい体質になったり、疲れにくい体作りにも繋がります。ぜひ試して下さいね。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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