健康診断で「関節リウマチかも」と言われたら?放置したらどうなる?リウマチの疑問を専門医に聞いた
疑問その①健康診断で「関節リウマチかも」と言われてびっくり!どうしたら?
健康診断で「関節リウマチかもしれません」と診断された場合、どうしたらいいのでしょうか。まったく症状がないものの、実際言われてしまってドキッとした方もいるかもしれません。そこで健康診断の結果をどう捉えたらいいのかを湯川先生に伺いました。
「私のところにも、これまで症状がないものの健康診断でリウマチ因子が陽性だったと心配そうに受診なさる方がいます。関節リウマチは早期診断、早期治療が重要ですが、健康診断でリウマチ因子が陽性だったからといって必ずしも発症するわけではありません。数値が高くても一生涯、発症しない方もたくさんいますから心配する必要はありません。しかしこの先、関節のこわばりなどの初期症状がみられた場合は以前、健康診断でリウマチ因子が高いと言われたことを専門医に必ず伝えてください。実際に関節リウマチの疑いがあるかどうかを診てもらうことが早期発見につながります」(湯川先生)
疑問その②関節リウマチの症状を放置したらどうなるの?
関節リウマチは、そこまで怖い病気ではなくなっていることがわかりました。だからといって今、初期症状があるのに治療を後回しにしてもいいのでしょうか。症状があるのに放っておいてしまった場合どうなってしまうのか、もしかしたら自然治癒することもありえるのかを湯川先生に教えてもらいましょう。
「関節リウマチは、治療をせずに放っておいても治ることはありません。そして、以前は『関節リウマチは発症してから10年以上経過してから発生する』と言われ、比較的ゆっくり進行する病気だと思われていましたが、現在は発症後2年間ほどで急速に進行し、深刻化しているデータがあるため、以前の考え方には警鐘が鳴らされています。ですから以下の症状があった場合は速やかに受診をしてください」(湯川先生)
関節リウマチの初期症状
- 朝起きた時に手や足の関節が左右対称でこわばる、動かしづらい、痛み、腫れがある
- ペットボトルのふたが開けられない
- 気分がすぐれない
- 食欲がない
- 貧血気味
- 口内炎ができる
- お箸やハサミ、ホッチキス、歯ブラシなどが上手に使えない
- ドアノブ、家の鍵が開けにくい
- 歩きづらくなった
また、湯川先生は放置しても炎症による腫れや痛みは治まりません、それどころか関節や骨の破壊が始まってしまうと変形することもあると言います。
やはり早期の診断と早い段階でも治療開始が悪化を防ぐ鍵になるようです。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
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