【リウマチの誤解】発祥のピークは40代?「治らない」は嘘?リウマチ専門医に聞いた

 【リウマチの誤解】発祥のピークは40代?「治らない」は嘘?リウマチ専門医に聞いた
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皆さんは「リウマチ」と聞いてどんなことをイメージされますか。「関節が痛くてなかなか治らない病気」「若い人には関係ない、高齢者の病気」とは思っていませんか? もしくは「病名はよく聞くけれど、実際はどんな病気かわからない」という方もいるかもしれませんね。実はリウマチの発症のピークは40代。高齢者だけがかかる病気ではありません。しかし怖がる必要はありません。リウマチは早めに治療することで治る病気になりました。今回は、これまで10万人のリウマチ患者さんを診てきたリウマチの専門医、湯川宗之助先生に「リウマチの基礎知識」について教えていただきました。

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まずは「リウマチ」のことを知ろう!どんな病気なの?

そもそも「リウマチ」のことを理解していないと、初期症状が出た時にすぐ病院で診てもらうタイミングを逸してしまいます。そこで、まずはリウマチとはどんな病気かを湯川先生に伺いました。

「世間一般には『リウマチ』と呼ばれていますが、正式な病名は『関節リウマチ』といいます。かつては関節が破壊、変形してから10年後には50%もの人が寝たきりになってしまう不治の病でした。しかし、2003年に特効薬が使えるようになり、早期発見も可能な病気になったため、症状が治まる『寛解』、または薬がなくても寛解を維持できる『完治』の状態になる方も増えました。このように昔と比べ、診断基準も治療法もかなりアップグレードされています。
とはいえ、免疫機能の異常が原因だということ以外は謎が多い関節リウマチ。わかっていることは、体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃・排除してくれる免疫機能がなんらかの理由により、自分の体の中にある細胞や成分を異物として認識し、攻撃・排除してしまうということです。異常な免疫活動が起きてしまうと滑膜は炎症を起こしてしまいます。すると、滑膜がクッションの役割を果たせなくなってしまい、軟骨部分や靭帯などを破壊してしまいます。この状態を関節リウマチといいます」(湯川先生)

関節リウマチは早期発見・早期治療により、完治することが可能な病気とはまったく知りませんでした。いまだに多くの方が誤解してしまっているようにも思います。私たちができることは病気について正しい知識を持つことです。

関節リウマチはなぜ男性に比べて、女性のほうが発症する確率が高いの?

関節リウマチで悩む患者さんは大抵が女性のような気がしますが、これもイメージの問題なのでしょうか?

「これは残念ながらイメージ通りで、関節リウマチは男性に対して女性が4~5倍も発症する確率が高い病気です。理由としては、女性ホルモンが関係しているという説が有力です。女性ホルモンは自己抗体の働きや、免疫反応を促す物質(サイトカイン)を活性化させやすく、自己免疫反応に異常をもたらせてしまうからです。とはいえ、女性ホルモンが直接的な原因ではありません。主な原因は免疫機能の異常であって、女性ホルモンは後押ししてしまっていると考えてください」(湯川先生)

ここまでをまとめると関節リウマチは男性よりも女性のほうがかかる確率が高く、40代をピークに30代~50代で発症するということがわかりました。この年代は結婚、育児の時期と重なるため、多忙を理由に受診を遠ざかってしまう傾向にあります。

そこで、関節リウマチの初期症状について湯川先生に詳しく伺いました。私たちは普段からどんなことに気を付けていればいいのでしょうか。

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Text by Nana Yasuda

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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