「ヨガに興味がない10代」にヨガをどう伝えるか|高校生に授業でヨガを教える私がしていること
愛知県内の高校2校でヨガの授業を担当し、スタジオやオンラインでのレッスンを行う時との1番の違いとは。ヨガに初めて触れる時、そして授業の中でヨガをする時、私が気をつけていることについてご紹介します。
学校の授業でヨガを教えることと、スタジオでヨガを教えることの1番の違い
もしあなたがヨガインストラクターだったとして、レッスンを開催する時にどんな生徒さんが来てくれると思いますか?
- 肩こりで悩んでいる方
- 腰痛で悩んでいる方
- 柔軟性をアップしたい方
- ダイエットしたい方
- リラックスして心を穏やかにしたい方...
いろんな目的があってあなたのレッスンを受けてくれると思いますが、全員に共通すること。それは「ヨガに興味がある」ということ。
学校の授業で教えるにあたり、今年の授業の受講生となる愛知県立豊橋西高校の学生約30名に対してヨガに対する認知度調査を行ったところ、「ヨガを知っていてやったことがある」と回答した生徒は全体の9.7%。そのほかの学生は、「知っているがやったことはない」と回答した学生は67.7%、「知らない」と回答した学生は9.7%でした。無回答も含め、全体の9割がヨガをしたことがなく、興味があるかどうかは分からない。
「授業だからヨガをする」という状態から、どこまで興味関心が引き付けられるか。そこには通常開催しているレッスンとは異なる努力が必要です。学校の先生って大変だなと思う瞬間です(集客をしてレッスンをするのとどちらが大変なのか、この大変さは比較できませんね)。
ヨガを知らない人にヨガを伝える役割
よくも悪くも、9割近くの学生にとって初めて経験するヨガは「私のヨガ」になります。ヨガが好きな人なら、興味のある人なら、「私のヨガ」が合わなかったとしても、違う先生からヨガを学ぼう!と、ヨガ自体は好きでい続けてくれる可能性が高いのかなと思っています。もちろん、全ての方に対して全力でレッスンをさせていただいていますが、先生を選ぶ自由があるという点に関してのプレッシャーは高校の授業と比較すると少ないと感じています。
学生にとって、私のヨガの授業は、私が担当する科目として受けてくれているので、好きでも嫌いでも受けないといけない。そして10代の貴重な高校生活のうちの40〜100時間近くをもらっているので、”どう伝えるか”、”どうしたら役に立つか”、いろんな角度から授業構成を考えてトライアンドエラーを繰り返している途中です。
AUTHOR
白井美穂
セルフケア・ヨガ講師として活動中。会社員時代に”ネフローゼ症候群”という難病を患い、ヨガと季節のセルフケアを学び始める。その後ヨガ講師へ転身、初心者にもわかりやすいレッスンを行う。2021年度より愛知県内の高校にてヨガの授業を開始し、現在は県内2校で授業を担当。10代にヨガを通して体と心を整えることの大切さ、自分の心と向き合いやりたいことや目標に向かって進んでいくことの大切さを伝えている。
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