酷暑到来!暑さで減退した食欲を取り戻す「お腹まわり」の簡単ストレッチ
暑い夏こそ、バランスよく、しっかりと食べて元気に乗り切りたいところ…なのですが、どうしても食欲が落ちてしまいがち。暑さによって一度落ちた食欲は、なかなか元に戻りにくいものです。そこで今回は、お腹まわりを緩やかに伸ばして、“食欲を取り戻す”ストレッチをご紹介します!
年々暑くなる日本の夏。特に今年は驚くほど急激に暑くなり、真夏日や酷暑日が続いているので「もうすでに、食欲が落ちてきている…」という方も多いのではないでしょうか。
食欲不振は、栄養不足を招き、そこから体力・免疫力が低下したり、筋肉量が減少したりと、さまざまな不調の原因になります。暑くて長い夏を元気に乗り切るためにも、今からしっかりと策を練っておきたいところ。
そこでおすすめしたいのが、“お腹まわり”のストレッチです。
気温の高さと湿気によって、もともと胃腸がダメージを受けやすい暑い季節。そこに、過度な冷房の使用や冷たい飲み物・食べ物の取りすぎによる体の冷え、寝つきの悪さによる睡眠不足、運動不足なども加わると、胃腸はより一層疲弊し、活動が通常よりも滞り始めます。その結果、食欲がさらに減退し、内臓機能の低下が起こるのです。
そんなときに役に立つのが、お腹まわりをゆったりと心地良く伸ばすストレッチ。腹部の筋肉の緊張をほぐして血流を促し、食欲増進!が可能です。
それでは早速、ストレッチを始めていきましょう。
暑さに負けない、「食べられる体」へ! 「お腹まわりのストレッチ」3つ
①四つ這いのストレッチ
1.四つ這いになる
→ポイント:手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手首、股関節の下にひざをつきます。腰が反りすぎないように、ヘソを引き上げて背中を平らにしましょう。
2.お尻をかかとにあずけて、手はカップハンズ(指先を立てて、床につく)
→ポイント:つま先は立てておきます。
3.息を吐きながら、指先を前に歩かせていき、額を床につける(60~90秒キープ)
→ポイント:お腹を心地良く伸ばした姿勢で、呼吸(息を吸いながらお腹を膨らませ、息を吐きながらへこませる)を繰り返します。お腹が苦しく感じる方は、ひざを外側に少し開きましょう。
②あぐらの姿勢から、上体を反らせるストレッチ
1.あぐらの姿勢で座る
→ポイント:骨盤を立てて、左右の坐骨に均等に体重を乗せます。下腹部はリラックスさせましょう。
2.両手を体のうしろにつく。上体をややうしろに倒す
→ポイント:肩の下に手首をつくようにしましょう。左右の肩甲骨を中央に寄せて、胸を開きます。
3.息を吐きながら、お尻を床から持ち上げて、ヘソを突き上げる【60~90秒キープ】
→ポイント:両方のひざをしっかりと床について、体を支えます。腰が反りすぎないように注意し、目線を上げましょう。
③仰向けのストレッチ
1.仰向けになりひざを立てたら、両手を頭の先に伸ばす
→ポイント:足は腰幅に開きます。腰が反りすぎないように、恥骨を軽く突き上げて、お尻の上のほうを床につけましょう。
2.左足を右足の上に乗せて、足を組む
→足は、椅子に座っているときのように、深くしっかりと絡ませておきます。
3.息を吐きながら、両足を左側に倒す(60~90秒キープ)
→ポイント:腰に負担のない範囲でお腹まわりをねじります。手の指先をグーンと遠くに伸ばすようにして、腹部のねじれ&縦の伸びを感じましょう。仰向けに戻ったら、反対側も同様におこないます。
※ お腹まわりのストレッチは、食後すぐや、胃に痛みがあるときなどは控えること。
以上、食欲を取り戻すお腹まわりのストレッチをご紹介しました。
「食欲旺盛」は、けっして「食べすぎ注意」ではなく、酷暑を乗り切る大切な要素。胃腸は体を動かすエネルギーを作りだす工場のような働きをします。そのため、胃腸が疲れると体も疲れ、反対も然りで、体が疲れると胃腸が疲れることもあるでしょう。元気に過ごすためには、胃腸の健康がとても大切になってくるので、暑い季節こそいつも以上にいたわってあげましょう。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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