【今更聞けない？】意識して取り入れよう！人間の身体の『３つの基本的な動き』ポイントと効果

基本の３つの動きとは？

私たち人間の身体の動きには３つの原則があるといわれています。これはヒトが誕生し成長していく過程に大きく関係しています。８万４千種類もあるヨガのポーズも基本はこの３つがベースとなっているので、改めて基本の３つを知ることで、よりヨガポーズへの理解を深めましょう。

①前に曲げる（前屈の動き）
②後ろに反る（後屈の動き）
③左右にねじる（捻転の動き）

①前屈は安心感をもたらしてくれる動きです。
胎児がお腹の中にいるときがまさにこの姿勢。辛い時やしんどいときに安心を求めて丸くなってしまうのも同じです。ヨガで前屈ポーズをとるときについ柔軟性を求めてしまいがちですが、まずは吐く息に意識を向けてリラックスした状態を意識したいですね。

②後屈は自信の象徴ともいえる動きです。
成長するにつれて自我が芽生え、自分として生きるために必要な自信をつけてくれる動きです。まずは背筋を伸ばし胸を広げることで深い呼吸が入ります。背骨を丈夫にし、生命力を湧き上がらせてくれる成長過程にとっても大事な動きです。

③捻転は複雑さと多様性がミックスした人間らしい動きです。
二足歩行ができるようになってから急速に進化したのが私達人間です。手が自由に使えることでより複雑な動きを可能としました。捻るという動きがまさにそうです。

これら３つの動きをより詳しく、ヨガのポーズでみてみましょう。

①前屈 〜胎児のポーズ〜（Pavana Mukutasana）

赤ちゃんのポーズとも言われていますね。お腹の中の胎児に形が似ていることから日本ではこの名前で呼ばれています。サンスクリット語では、Pavana＝風、Mukuta＝開放の意味となり、”風の解放のポーズ”と訳されます。ガス抜きのポーズとも呼ばれるのはここからきています。

【やり方】

①仰向けに寝て、両手足は身体から少し離して楽な状態をつくる
②息を吸いながら両膝を胸に引き寄せ両手で抱える
③吐きながらおでこを膝に近づけて小さく丸まる（３呼吸）
④吐きながら頭を床におろす

【効果】

リラックスと安定をもたらす
腰回りを緩める
骨盤の歪みを整えてお腹の張りをとる
便秘解消

②後屈 〜コブラのポーズ〜（Bhujangasana）

コブラが頭を上げる形に似ていることが名前の由来です。蛇には手がないので、ポーズ中はできるだけ手の力は使わず、背骨の柔軟性と背筋を意識して上体を持ち上げます。背中を刺激し胸を大きく開くことで深い呼吸が入り、沈んだ気持ちも回復させるポーズです。

【やり方】

①両手を重ねておでこの下に置き、うつ伏せで寝る
②両手を胸の横につき、息を吸いながら上半身を持ち上げる（３呼吸）
※手の力はなるべく使わずに。
③息を吐きながら背骨の下の方からゆっくりと上体を床に戻す

【効果】

背骨の歪みを整える
背面の筋力アップ、柔軟性アップ
むくみ改善
倦怠感や憂鬱の改善

③捻転 〜ねじりのポーズ〜（Ardha Matsyendreasana）

腹部を大きくねじることで消化器官が刺激され、身体の内側から現れる様々な不調を改善します。また、腸の働きを活性化することで神経系にも刺激を与え脳の活性にも効果があります。ウエスト周りのむくみや脂肪を取り除くにも◎

【やり方】

①両足を伸ばして長座で座る
②左膝を立てて、右足の外側にかける
③右肘を左膝外側にかけて、息を吸いながら右手を天井に持ち上げ、
　吐きながら持ち上げた右手をおろしながら上体を左にねじり右手をお尻の後ろにつく（３呼吸）
　※右のお尻が浮かないように意識。
④吸いながら上体を前に戻して反対側も。

【効果】

消化力の促進
背骨の歪みを整える
内臓機能を高める
自律神経を整える

まとめ

私達人間の身体とヨガのポーズの関係性はまだまだ深いものがあります。ヒトの身体の３つの原則は、たくさんあるヨガのポーズの基礎ともいえる動きですので、日常生活で健康を意識して運動を取り入れる際も、前屈・後屈・捻転の３つがとっても大切。意識して取り入れてみてくださいね。