ぽっこりお腹に効く|筋力と消化力を高める「寝ながら」ねじりヨガ

 ぽっこりお腹に効く|筋力と消化力を高める「寝ながら」ねじりヨガ
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元田裕子
元田裕子
2022-01-15

暴飲暴食をしがちな時期。あまり動きたくはないけれども、ぷよぷよお腹は気になりますよね。せめて寝転んだときだけでも、腹筋力や消化機能を少し高めていきましょう。

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お正月休みが明けて、いつもの生活が戻ってきた頃。普段よりお腹まわりのぷよぷよ感が気になっていませんか?寝転んでテレビを見るときだけでも、お腹周りの筋力を少し意識し、少しずつ消化機能を高める動きへと繋げていけたらいいですよね。着目したいのは、内臓がある上半身の「ねじる動き」です。この上半身の「ねじる動き」は背骨がポイントとなります。下図のように背骨は鼻の後ろの辺りからお尻のしっぽの辺りまで小さな骨が積み重なって身体の中心軸となっています。頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨と部位の呼び名があり、また、部位によってねじれる角度が違います。中心軸からねじれる角度は腰椎は5度、胸椎は35度、頸椎は40~50度と言われています。意外にも腰は動きにくいのです。上半身のねじりで機能するのは胸椎と腰椎の境(胸椎12番と腰椎1番の椎間)で、みぞおち裏の辺りです。背骨の一骨一骨の間を伸ばすような意識で背筋を伸ばし、みぞおち裏の辺りから上半身をねじることが、内臓への刺激へと繋がっていきます。

背骨

お腹まわりをねじると体はどうなる?

上半身のねじりを骨からイメージし、お腹まわりをねじる動作をすると、硬くなりがちな脇腹の筋肉をほぐしながら、胃、肝臓、腸へと内臓に適度な刺激を与えるということがイメージしやすいと思います。ねじった状態をキープした後、力を抜いてリラックスすることにより、内臓に血液がどっと流れ、汚れた血液が洗い流され、新鮮な血液が再び流れ込みます。深い呼吸を合わせると更に、衰えがちな内臓機能に働きかけ消化力を高める働きへと繋がっていくでしょう。便秘でお悩みの方にも効果的です。今回は寝転んで簡単にできるワニのポーズをご紹介します。是非お試しください。

ワニのポーズ

①仰向けになり両手を横に広げ、両足は揃えて膝を曲げる。

②腹筋をつかって両足を持ち上げ、すねが床と平行になるようにする。(両かかとを押し出し、つま先を天井へ)

ワニ足90度

③息を吐き、お腹に軽く力を入れながら、両足を片側へ倒す。(足を倒した方と逆側の肩が浮かない位置まで両足を床に近づけ、腰に無理なねじりがないようにする。)

ワニ完成形

④目線は天井を向いたまま、または首がつらくなければ、倒した足と逆側へ首のストレッチも深める。

●強度アップ⇒両足をまっすぐ伸ばして行えば、より腹筋を鍛えることができる。ただ、腰が痛む、息が止まる、足を倒した方と逆側の肩が浮きすぎるなどあれば③の状態へ戻る。

強度あり

●軽減法⇒両足裏を床につけたまま、両膝をそろえて両足を左右に倒す。

軽減

このポーズは、腰、背中、肩まわりも気持ち良く伸びます。腹筋力、消化機能を高める他にも、腰痛を緩和する動きにも繋がっています。是非、年末年始のお疲れ時にゴロンとしながら、自分を労ることも忘れずにねじる動きを取り入れてみて下さい。そして、寝っ転がる度に腹筋を意識しながら深い呼吸でお腹周りのねじりをしていると、ぷよぷよお腹からの卒業も早いかもしれませんよ。

新しい日々が豊かなものでありますように。

 

 

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元田裕子

元田裕子

ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。



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