体に悪影響を及ぼす?注意すべき【サウナ室での体勢】とは

 体に悪影響を及ぼす?注意すべき【サウナ室での体勢】とは
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榎本愛子
榎本愛子
2022-04-26

今は空前のサウナブーム!女性が楽しめるサウナ施設も増えてきました。ダイエット・内観を深める・リフレッシュとご自分の用途で楽しめるサウナ。サウナを楽しんだ後、心も体もラクでいられるように今回はサウナ室で過ごす体勢に注目してみましょう!

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あなたは大丈夫?サウナ室での体勢

みなさんはどんな体勢でサウナを楽しんでいますか?「ラクだから」と過ごしているその体勢が、もしかすると体への負担となり悪影響を及ぼす可能性があるかもしれません。サウナ室を出た後に「体の疲れが取れていない」「痛みがある」とならないためにも体勢を見直してみましょう。体勢を見直すだけで体への影響が変わってきます!

サウナ室で気をつけたい体勢とその理由

前にうなだれる

うなだれ姿勢
うなだれ姿勢

引き起こしやすい体への影響は

〈肩こり〉重い頭が前に出ていることで、背骨・肩甲骨・首肩を繋いでいる僧帽筋が外側に引っ張られ、硬くなります。特に僧帽筋上部が硬くなると、繋がっている肩甲骨の動きを妨げ肩こりを引き起こしやすくなってしまうのです。

僧帽筋
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〈呼吸が浅くなる〉前肩姿勢というのは体の前側を縮めています。肩の前面・肋骨と繋がっている小胸筋という胸の筋肉は、深呼吸をする際に肋骨の動きに大きく影響しています。うなだれ姿勢はこの小胸筋を縮み、硬くさせ動きを悪くさせます。よって呼吸が浅くなってしまうのです。

小胸筋
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「熱気に耐えられない!」とサウナ初心者の方はうなだれ体勢になりやすい傾向にあります。この体勢は熱を受ける面積は少なくなりますが、同時に呼吸もしづらくなってしまいますので注意しましょう。

後ろにもたれ掛かる

この体勢の特徴は、後ろに傾いた骨盤と前首です。

もたれかかり
もたれ掛かり姿勢

引き起こしやすい体への影響は

〈ぽっこりお腹〉内臓を支えるお腹まわりのインナーマッスルが、脱力した骨盤後傾体勢ではうまく働かず衰えていきます。インナーマッスルで特に女性が注目したいのは骨盤底筋。ハンモック状の筋肉で内臓を支えています。骨盤底筋が衰えることで支えが弱くなり内臓が下垂していき、ぽっこりお腹を作り出してしまうのです。

骨盤底筋
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〈猫背〉体は常に中心へバランスを取ろうと働きます。この体勢は首・骨盤共に前に突き出ています。その分、背中を後ろに突き出す事でバランスを保っています。サウナ室に入るたびにこの体勢を繰り返していると、癖づいてしまい猫背姿勢へとなってしまうので要注意を!

体への負担が少ないオススメ体勢

体育座り

足を椅子の上に乗せて、膝を抱えます。

膝を引く力で背筋も伸ばしやすくなります。また、サウナ室では降ろしている足が温まりにくいので、椅子の上に上げることで足元まで温めることができます!

この姿勢のポイントは、背筋を伸ばし胸の前を閉じないことです。

あぐら

脚は楽な方を前に組み、手は楽な位置に置きます。

可能であれば手のひらを上にします。

この姿勢のポイントは、骨盤を後ろに傾むけないことです。

熱を体全体で受けることが出来るため、満遍なく温まることができます。

オススメ姿勢
体育座り ・ あぐら

ポイントは耳の位置!

肩の真上に耳があるような体勢を取ることで体の軸が取りやすく、骨盤が立ち・背中が伸びる姿勢へと繋がっていきます。顔が熱くなり辛い方は、サウナハットを目深にかぶる・タオルを巻く等で守ってあげましょう。

※広さや、規定によってあぐらやもたれかかる行為を禁止していることがありますので、施設の注意書きを確認しましょう。

 

サウナ室の温度や混雑状況、ご自分の体の状態に合わせて楽しんでください。体勢を見直してサウナに出た後、心も体も快適に過ごせるようにしていきましょう!

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榎本愛子

榎本愛子

ダンサーとして活動中に慢性的な腰痛に悩み、さらに肺気胸の手術を受けたことをきっかけに運動方法の見直しを図り、現在はピラティスインストラクター/くびれダンストレーナーとして活動。10年後・20年後の将来も、好きなことを好きでい続けるための運動術を伝えている。資格:STOTT PILATES Matwork /NY Luigi's Jazz Centre 公認 /バレトンソールシンセシス /サウナ・スパ健康アドバイザー



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