トレーニング器具を捨てよう!全身ワークアウトを叶える「9つの自重運動」

 トレーニング器具を捨てよう!全身ワークアウトを叶える「9つの自重運動」

ウェイト、メディシンボール、バンドにさよならしましょう。もう必要ありません。

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バーベル、ダンベル、ケーブル、ケトルベルは素晴らしいけれど専門的に言えば、引き締まった強い体格を作る上で必要ではありません。(役に立つかって?イエス。必須かって?ノー。)

そこで、私たちのお気に入りのトレーナーやストレングスコーチに、最強のトレーニングについて意見を聞いてみました。筋肉を増やし、筋力を高め、柔軟性を向上させ、持久力を強化するための究極のエクササイズをご紹介します。これらの自重運動は無限に拡張可能であり、あらゆるフィットネスレベルに対応できるよう、簡単なものと難しいものの両方のバリエーションをご用意しました。

1.バーピー

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(Photo: Cory Sorensen)

対象となる筋肉:全身

コーチのコメント:「バーピーは全身を鍛え、協調性と安定性を高め、コンディショニングに効果的です」と、サウスカロライナ州チャールストンのクロスフィット・ジェームズ・アイランド(crossfitjamesisland.com)のヘッドコーチ、ジェナ・トレスさん(クロスフィットレベル1)は言います。

方法:足を腰幅で広げて立ち、次にしゃがんで、体の前に床と平行に両手を置きます。両足を後ろにジャンプさせて腕立て伏せの姿勢になり、腕立て伏せを1回行います。ジャンプしながら足を前へと戻し、素早く両脚と腰を伸ばして上に向かってジャンプします。その際、両手を頭上へと伸ばし、床から垂直にできるだけ高くジャンプしましょう。

よりハードに行うには:上級者向けのバリエーションは、後半の補足記事「自重運動の組み合わせと克服」をご覧ください。

より簡単に行うには:レベルに応じて、腕立て伏せとジャンプのどちらか一方(または両方)をやめましょう。

2.エアースクワット

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングス、体幹

コーチのコメント:「エアースクワットは、体幹を安定させながら、ハムストリングス、大腿四頭筋、腰、臀部の強さとパワーを鍛えます」とトレスさんは言います。

方法:足を肩幅に開き、足を少し外側に向け、両腕を肩の高さで上半身の前方へと広げます。お尻をグッと後ろに突き出し、床に向かってしゃがみ、膝を曲げ、体重をかかとにかけ、胸を引き上げ、前方に意識を集中します。腰が膝より下に落ちるまで落とし、立ち上がって最初の姿勢へと戻ります。

よりハードに行うには:ピストルスクワット(エアースクワットの片足バージョン)に挑戦してみましょう。

より簡単に行うには:後ろに椅子を置き、臀部を椅子に触れながら、1回ごとに行います。

3.ベアクロール

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:体幹、肩、大腿四頭筋、股関節屈筋

コーチのコメント:「ベアクロールは体幹と上半身の強さ、肩甲骨の安定性、肩全体の健康を改善します」と、Girls Gone Strong(girlsgonestrong.com)のオーナーであり、CSCS(CSCS=認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)のモリー・ガルブレイスさんは述べています。

方法: 足と手両方の肩幅よりもわずかに広い四つん這いになります。背筋を伸ばし、頭をニュートラルにしたまま、膝を床から数センチ浮かせます。お尻を下げ、膝を床につけたまま、反対側の手と足を使って、少しずつ前に進みます。クロールできる回数、距離、時間を伸ばしましょう。

よりハードに行うには:クロールを横方向、逆方向、またはいくつかのパターンで行います。

より簡単に行うには:スタートポジションで静止したまま、5~30秒行います。

4.フォワードランジ

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングス、内・外腿部

コーチのコメント:「インディアナ州ハイランドのスポーツ・パフォーマンスコーチでCSCSのジュリア・ラデウスキーさん(julialadewski.com)は、「背骨に負荷をかけずにスクワットと同様の筋肉を鍛えるには、ランジで片側ずつワークするのが効果的です」と述べています。「また、片足ずつ使うことで、体幹や内転筋の安定性を高める効果もあります」。

方法:広い場所で足を揃えてまっすぐ立ちましょう。片足を大きく前に出し、両膝を曲げて、後ろの膝を床に落とし、前の膝をつま先の上に保ちます。前足の太ももが床と平行になったら(または少し超えたら)、前足のかかとを押し出し、後ろ足の臀部とハムストリングで引っ張り、立位へと戻ります。これを交互に繰り返します。

よりハードに行うには:上級者向けのバリエーションは、後半の補足記事「自重運動の組み合わせと克服」をご覧ください。

より簡単に行うには:スタッガードスタンス(利き足をわずかに前方に出すスタンス)で足を固定したまま、ステーショナリーランジを行います。

5.プッシュアップ(腕立て伏せ)

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:胸部、肩、上腕三頭筋、体幹

コーチのコメント:「プッシュアップは、上半身の「押す」筋肉を鍛えるだけでなく、体幹の安定性も高めることができる」とDiesel Strength & Conditioning (dieselsc.com)のオーナーであるジム・スミス(CPPS=認定フィジカル・プレパレーション・スペシャリスト)は述べています。

やり方:両手を肩幅に広げて床に置き、両足を後ろに伸ばして頭、腰、かかとをそろえ、体を引き締め、頭を真っ直ぐにします。肘を後方に向けたまま(横に出さない)、体幹をしっかり保ちながら腕を曲げて体を床に向かって倒します。肘が90度を切ったら、背中をプッシュしてスタート地点に戻りましょう。

よりハードに行うには:ベンチや椅子、段差に足を乗せ、両手は床につけた状態で行います(下向き)。

もっと簡単に行うには:ベンチの上で両手を上げ、両足を床につけます(上向き)。

6.タックジャンプ

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、体幹

コーチのコメント:「このダイナミックな動きは、瞬発力を鍛え、体感を引き締めながら、下半身を強化します」とトレスさんは言います。

方法: 広めの場所で、足を腰幅に開き、膝を少し曲げ、爆発する準備ができた状態で、アスレチックの「レディポジション」に立ちます。膝と腰を素早く曲げて大腿四頭筋に負荷をかけ、できるだけ高く垂直にジャンプします。空中で膝を胸まで上げてタックし、脚を伸ばして衝撃を吸収しながら静かに着地します。体勢を整え、繰り返し行います。

よりハードに行うには:横方向の要素を加えましょう:膝を上げながら、数メートル横にジャンプします。

もっと簡単に行うには:膝を上げる動作をなくし、垂直跳びだけにします。

7.デッドバグ

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:体幹、ヒップフレクサー

コーチのコメント:「この一見簡単に見えて難しいエクササイズは、前側の体幹(腹筋)をターゲットにしており、左右の非対称性を均等にすることができます」とガルブレイスさんは言います。

方法:膝と腰を90度曲げてうつ伏せになり、両腕を肩の上に伸ばして床と垂直にし、手のひらを内側に向けます。腰を床に思い切り押し付け、その状態をキープしながら片足をゆっくりと床に向かって伸ばし、同時に反対側の腕を頭の後ろに下げます。足と腕があと数センチで床につくところで止め、最初に戻ります。

よりハードに行うには:片方の足を伸ばしたままの状態を長く続けるか、片方の足を全て伸ばした後、反対側の足を伸ばします。

より簡単に行うには:スタートポジションを維持する時間を長くするか(10~30秒)、腕を使わず片方ずつ脚を伸ばします。

8.ボディウェイトディップ

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:胸、肩、上腕三頭筋

コーチのコメント:「上半身の総合的な力を養い、ベンチプレスやオーバーヘッドプレスを向上させます」とラデウスキーさんは言います。

方法:箱やベンチの端に座り、両手を腰の両脇に置き、指を前に出します。臀部を持ち上げ、前方に腕を伸ばし、その後、肘を曲げ、90度を超えるまで縮めます。力強く押し戻し、スタート地点に戻ります。

よりハードに行うには:片足を上げるか、平行棒の上で行うとより効果的です。

もっと簡単に行うには:膝を曲げ、足で上体を支えるようにします。

9.シングルレッグ・ローマニアン・デッドリフト

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Photo: Cory Sorensen

ターゲットとする筋肉:ハムストリングス、大臀筋、大腿外側部、腰、体幹

コーチのコメント:「ローマニアン・デッドリフトは、筋力増強、ウォームアップ/活性化運動、または臀部/ハムとの連携運動として最適です。片足で行うことを考慮し、ハムストリングスをハードに動かす必要があります」とラデウスキーさんは言います。

方法: 足を腰幅に開き、膝を少し曲げ、腕を床に向かって伸ばし、背筋を伸ばして立ちます。片足を後ろに伸ばし、立っている方の足に体重がかかるようにします。腰を曲げて体幹を下げ、背中を平らに、腰をまっすぐに保ちながら、伸ばしている方の足を同じ速度で上に上げます。体幹と脚が床と平行になったら、立位に戻ります。片方ずつ行います。

よりハードに行うには: 片方の手に小さなウェイトを持ちます。

より簡単に行うには:足を上げるのではなく、後ろのつま先を床につけて安定させます。

自重運動の組み合わせと克服

このように、自重運動のバリエーションや組み合わせは無限にあります。ロサンゼルスを拠点とするセレブリティ・フィットネス&ウェルネスコーチのレスリー・マルツさん(米スポーツ医学アカデミー認定トレーナー)が設計した2つのキックアスコンボは、あなたのワークアウトの能力を最大化し、燃焼アップへと導いてくれます。

多面的なランジ/スクワット

フォワードランジを行い、前足を踏み出したら、すぐに同じ足でリバースランジを行い、後ろに下がります。もう一度、前足を踏み出し、前方に蹴りを入れながら立ち上がります。足を下ろしてエアスクワットを行い、1レップ完了します。左右交互に行います。

バーピー・プラス(オーバーヘッド・スクワット+サイド・プランク・リーチ+プッシュ・アップ)

両腕を頭上に伸ばし、エアスクワットで体を下げます。両手を床につき、腕立て伏せの姿勢になります。腕立て伏せをした後、サイドプランクになり、上腕を天井に向かって伸ばし、肩と腰を重ねます。最初に戻り、もう1回腕立て伏せを行い、サイドプランクを繰り返し、反対側に手を伸ばします。また最初に戻り、両手を足元に戻し、腰を沈めてスクワットをし、両腕を頭上に伸ばし、立ち上がります。気分が良くなりましたか?ジャンプを加えてみましょう。

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教えてくれたのは……ジョー・ウーベンさん
ジョー・ウーベンさんは、世界最大のボディビル専門誌「マッスル・アンド・フィットネス」のシニア・フィーチャー・エディターを務めている。「マッスル・アンド・フィットネス」、「メンズ・フィットネス」などの有名雑誌に寄稿し、部位別トレーニング、ピリオドプログラム、上級トレーニングテクニックなど、執筆した記事は100以上に及ぶ。

ヨガジャーナルアメリカ版/「Ditch the Workout Equipment. These 9 Bodyweight Moves Give You a Full-Body Workout

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By JOE WUBBEN
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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