姿勢を改善し、老け・たるみの原因「抗重力筋」にアプローチ【背骨周りをしなやかにするヨガポーズ】

 姿勢を改善し、老け・たるみの原因「抗重力筋」にアプローチ【背骨周りをしなやかにするヨガポーズ】
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老け・たるみの原因「抗重力筋」にアプローチし、若々しい印象のすっきりとした背中、美姿勢を作る方法についてのお話です。

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きれいになる=痩せる、と思い込んでいませんか?

若々しい印象の体とはどういう体型か、考えたことはありますか? 「きれいになる=痩せる」と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。

そもそも「太った」と思うきっかけはどんなことでしょうか? 鏡に映った自分の姿を見て、体型が崩れてきている、おなかがぽっこり出てきた気がする、背中が大きくなった? 二の腕がたぷたぷになってきた…少し前まですんなり着られていた洋服がきつくなった……という人もいるかもしれません。

女性の体
写真AC

実は、これらは「太ったから」ではなく「たるみ」が原因かもしれません。たるみが原因の場合、食事の量を減らしてやみくもに痩せようとすると、体を引き締める役目をしている筋肉が落ち、今よりもっとたるみが進んでしまうという悪循環に陥ってしまう可能性が。頑張って痩せたのに、ボディライン自体は変わらずにただ一回り小さくなった…これは避けたいですよね。

大切なのは「抗重力筋」を意識して正しく筋肉をつけること

脂肪は筋肉の上についています。土台の筋肉が衰えると脂肪もたるみ、さらに皮ふまでもたるんでしまいます。逆に引き締まった筋肉があれば、ある程度脂肪がついてもたるまずに、ほどよくふっくらとハリがある、健康美を感じるボディになります。それこそが、目指したい若々しい体につながります。

年をとるにつれて背が低くなったり、腰が曲がったりしてしまう姿勢は、筋肉が落ちて体をまっすぐに支えられなくなったことが原因の第一段階にあります。【サルコペニア】とは、こういった加齢に伴って筋肉が減少する症状のことをいいます。そしてサルコペニアが一番起こりやすい場所が、脊柱起立筋や大腿四頭筋などのよい姿勢を支える抗重力筋です。抗重力筋が衰えると姿勢が悪くなるばかりではなく、余計な場所に脂肪がつきやすくなり、体形がくずれます。やはり、若々しい体を手に入れるには筋肉が必要です。その中でも特に若さのカギを握っているのが、この抗重力筋。ただやみくもに鍛えるのではなく、体を支える抗重力筋を意識して正しく筋肉をつけていきましょう。

抗重力筋
イラストAC

また、負荷の強い運動をしなくても、正しい姿勢をとり続けているだけでも十分効果が期待できます。人間は常に重力を受けていて、立っていても座っていても、姿勢を保つために筋肉を使っています。このときに正しい姿勢をとっていれば、抗重力筋が働きます。若々しい体を保つために必要な筋肉を、常に軽く鍛えている状態でいられるのです。正しい姿勢を維持するには、バランス良く解していくことも大切。背中まわりをほぐし、しなやかに動く様にアプローチしていきましょう。

脊椎は背骨をつくる4個の椎骨で成り立っています。その中でも胸椎と呼ばれる、首のすぐ下からみぞおちの高さまでの脊椎はかたくなりやすい部分。ここがかたくなると上下の脊椎にも影響を及ぼし、腰痛や首、肩のこり、老け見えの原因に。ムダな肉がついて丸みを帯びていたり、広く四角い背中になっていたりはしませんか? さっそく、すっきりした背中を作るためのヨガを行ってみましょう!

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ひるかわえみこ

ひるかわえみこ

劇団四季にて数々の舞台でメインキャストとして出演。自身がダイエットに悩み、20kg痩せた経験から、『思考と体を整える』をテーマに、ヨガをライフスタイルに取り入れる方法を発信中。



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