【内臓ケアで感情のコントロールができる!?】東洋医学に学ぶ「内臓と感情の関係」
3.【思】脾…消化器・唇
こんな症状はありませんか。
【消化器】
胃痛・胃もたれ
便秘がち・下痢がち
【唇】
血色が悪い
唇が荒れている
【感情】
心配事や悩みが多く、くよくよしがち
季節の変わり目に感情の起伏が激しくなる
【症状】
胃腸が弱く、精神的なものが原因で便秘や下痢になりがち
肌が黄色っぽい
疲れやすい
瘦せ型または水太り体質
【脾臓周辺のマッサージ】
腹部の左上、肋骨のすぐ下方周辺を軽く指で押してみましょう。
周辺に比べて硬い・痛みを感る・冷えている…
思い当たる節のある方は、脾臓周辺を優しくマッサージしてあげましょう。
左足裏の外側(小指側)、土踏まずの延長線付近の反射区のマッサージも効果的です。
※反射区…各器官や内臓につながるといわれる末梢神経の集中個所で、弱っている内臓により場所が変わります。
脾臓周辺の「コリ」がほぐれ、働きが活発になり、先に挙げた症状を和らげる助けをしてくれます。
【その他のケア方法】
身体を冷やす食べ物は脾臓に負担がかかります。冷たいもの以外にも夏野菜や糖類、油は身体を冷やす作用があります。注意しましょう。
また、胃腸に負担のかかる刺激の強い食品を避け、利尿作用のある食品の摂取を心掛けてみましょう。
4.【悲】肺…鼻・皮膚・毛
こんな症状はありませんか。
【鼻】
鼻炎など鼻に炎症がある
いびきをかきやすい
いつも鼻が詰まっていて口呼吸しがち
【皮膚】
肌トラブルが多い
皮膚疾患・アレルギー体質
【毛】
髪の毛がパサつく・抜け毛がひどい(特に秋)
【感情】
肺は悲しみの臓器とも言われています。
悲しみで胸が苦しくなる、泣くと呼吸困難になりがち、鼻水が出る
良くため息をつくなどの症状が表れます。
【症状】
透きとおるような色白・体の線が細い
むくみやすい体質
喘息など呼吸器疾患がある
乾燥の時期・秋に体調を崩しやすい
【肺周辺のマッサージ】
肺はとても大切な場所なので、肋骨で守られていて他の臓器のように皮膚の上から触れることができません。
反射区のマッサージや胸式呼吸で間接的に肺をマッサージしてあげましょう。
肺臓周辺の「コリ」がほぐれることで、肺が動きやすくなります。
【その他のケア方法】
肺は秋に弱りやすいと言われています。
秋に悲しい気分になりがち、秋に体調を崩しがちな方は特に肺のケアを意識してあげましょう。
汗をかく、水分補給をする、塩分を摂り過ぎないなど、水はけの良いからだづくりを心掛け、
痰が気になる方は乳製品を控えてみましょう。
蓮根は漢方でも肺に良いとされています。蓮根湯や蓮根飴、蓮根料理もお勧めです。
「中府」といわれる、鎖骨の肩の骨の付け根あたりにあるくぼみボミから指1本分下にあるツボや、両足の付け根の指2本下周辺(全体)の刺激も効果的です。
※反射区…各器官や内臓につながるといわれる末梢神経の集中個所で、弱っている内臓により場所が変わります。
5.【恐・驚】腎…生殖器・内分泌・骨・耳・髪
こんな症状はありませんか。
【生殖器】
生殖器のトラブルが多い
【内分泌】
ホルモンバランスが乱れがち
【骨】
骨粗鬆症・骨密度が低いなど骨に支障がある
【耳】
耳鳴り、耳が遠くなる
【感情】
物理的なもの、心理的なもの問わず恐怖心が強い
小さな音や出来事に必要以上に驚いてしまう
【症状】
腎が衰えると老化が進むともいわれいます。
ホルモンバランスの乱れや、骨粗しょう症や耳鳴り、急に白髪が増える、などの老化現象が若いうちからある場合は腎機能の低下が疑われます。
【腎臓周辺のマッサージ】
脇に両手を当て、身体の背面、脇腹と背骨の中間あたり、くびれの少し上、横隔膜の少し下あたりを指で軽く押してみましょう。
周辺に比べて硬い・痛みを感る・冷えている…
思い当たる節のある方は、腎臓周辺を優しくマッサージしてあげましょう。
腎臓周辺の「コリ」がほぐれ、働きが活発になり、先に挙げた症状を和らげる助けをしてくれます。
【その他のケア方法】
体内の余分な塩分や水分・老廃物の排出を促す作用がある腎臓。
塩分過多な食事や添加物の多い食品は避け、水分補給・水分代謝を意識しましょう。
腎臓の形は豆の形に似ていますが、むくみ防止や解毒の助けをする小豆や黒豆を意識的に摂ることもお勧めです。
まとめ
あてはまる症状や感情はありましたか。私たちの臓器は身体の組織だけでなく感情とも密接な関係にあり、季節や食べ物などさまざまな要因が複雑に絡み合い、ひとりひとりの身体や性格など「個性」として存在しています。
気になる症状や感情があった方は、関係している臓器に是非触れてみてくださいね。
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
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