肩こり、頭痛、首のしわ……実は「スマホ首」が原因かも?本来の姿勢に戻す【胸鎖乳突筋ストレッチ】
首や肩のこりがほぐれない、頭が重い感じがする、眼が疲れる…そんな不調の原因は、首が正常な位置より前に出てしまっている「スマホ首」かもしれません。 現代人の約8割が発症しているともいわれるこのスマホ首は、肩こりや眼の疲れだけでなく、自律神経やエイジングに悪影響を及ぼすことも。早速チェックしてみましょう。
スマホやパソコンを長時間使用するなど、うつむく姿勢を続けたとき、私たちは首の後ろ側に違和感を感じます。しかし、実際に大きな異常を起こしているのは、首の前側なのです。
首の前側には「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」という大切な筋肉があります。この筋肉が前方に引っ張られて過度に緊張を起こすと、首のこりや頭痛、めまいなどさまざまな不調が引き起こされます。最近は、うつむいた姿勢でスマホやパソコンを使用し続けて、首が前に出てしまう人が少なくありません。そのため、この状態は「スマホ首」と呼ばれています。
他にも、料理や掃除などの家事に集中しているときや、子どもを抱えるときなど、日常生活は前傾姿勢になりやすいため注意が必要です。また、気を付けたいのが「ベッドで横になってスマホを見る」体勢。不自然な姿勢のため、首にも負担がかかり、目も片側に寄ってしまい偏った使い方になります。ベッドに横になってスマホを使うのは控えましょう。スマホ首になると、首・肩こりや頭痛、目の疲れ、猫背、腰痛などの影響が出るだけでなく、首のしわ、顔まわりのたるみといった美容面にも悪影響があります。
あなたは大丈夫?スマホ首チェック!
かかと・お尻・肩甲骨・後頭部の4点を壁にピタッと付けて立ってみましょう。このとき、後頭部が壁に付かなければ要注意。もし後頭部を付けられても、胸のあたりが詰まって息苦しかったり、姿勢を維持するのがつらかったりするときも注意です。
いかがでしたか?スマホ首を防ぐ一番の方法は、正しい姿勢でスマホやパソコンを使用することです。では、その正しい姿勢をチェックしていきましょう。
スマホを使用する時の正しい姿勢
椅子に座り、足の付け根に手を置いて、軽く胸を張ります。スマホを使うときは、この姿勢のまま脇をしっかり締めて、画面を目線の高さに合わせるのが理想です。もしこの姿勢を保つのが苦しい場合は、最低限、前傾姿勢にならないように気を付けましょう。
パソコンを使用する際の正しい姿勢
パソコンを使うときも、基本の正しい姿勢を意識しつつ、椅子に深く腰かけ、足裏全体が床に接するように座ります。ディスプレイは目線と同じ、もしくはやや下になる高さで、40cm以上距離をあけて使用するようにしましょう。ノートパソコンを使用する場合は、スタンドなどを使って目線を調整するのがオススメです。
AUTHOR
ひるかわえみこ
劇団四季にて数々の舞台でメインキャストとして出演。自身がダイエットに悩み、20kg痩せた経験から、『思考と体を整える』をテーマに、ヨガをライフスタイルに取り入れる方法を発信中。
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