独り言はストレス解消に効く?効果的な独り言のポイントは|臨床心理士が解説

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独り言はストレス解消に効く?効果的な独り言のポイントは|臨床心理士が解説

南 舞
南 舞
2021-12-28

ストレスや不安を抱えて辛い時は、誰かに話を聞いてもらうことでラクになりますよね。しかし、状況によっては誰かに話を聞いてもらえない時もあります。そんな時はどうしたら良いのでしょうか?自分で自分のストレスや不安をラクにする方法を臨床心理士が解説します。

独り言が、ストレスへの対処に役立つ?

皆さんは、独り言を言うことはありますか?独り言を言うと聞くと、あまり良いイメージを持てない人もいるかもしれません。ところが、この独り言がストレスや不安の軽減に役立つというデータがあるのです。2014年米国のミシガン大学で独り言に関する、とある研究が行われました。ストレスな状況を与えられた時に、Aのグループの人たちは、1人称(わたし、僕など)で自分に話しかけること、Bグループの人たちは2人称(あなた、君など)で自分に話しかけるということを行いました。その結果、2人称で自分に話しかけたBグループの人たちの方が、明らかにストレスや不安が小さくなったのです。この実験の結果から、自分に話しかける言葉の内容よりも、代名詞を変えて、2人称(あなた、君)で話しかける方がポジティブな変化が起きやすいということが分かりました。2人称で自分に話しかけることによって、自分自身の行動や感情との間に距離を取ることができ、より自分自身を客観的に捉えることができるのです。

ストレスや不安を軽減するセルフトークをやってみよう!

2人称で自分自身に話しかけることを【セカンドパーソン・セルフトーク】と呼びます。その有効なやり方をご紹介します。

【セカンドパーソン・セルフトークのやり方】

①    ストレスや不安を感じた時に、鏡を見ながら自分に話しかける文章を考えます。例えば、『あなたはなぜそんなに怒っているの?』『君がそんなに悩むことないよ』といったような感じです。

②    鏡の前に立ち、自分のことを見ながら、①で考えた文章を自分に言い聞かせるようにします。

③    何度か話しかけ、自分の不安などネガティブな気持ちが変化したか観察してみましょう。もし変化がなければ別の声かけをしてみます。その時に変化が見られなくても大丈夫です。また別の機会に試してみましょう。

ストレスや不安を抱えた時、誰かに相談できれば良いですが、それが難しいこともあるでしょう。そんな時こそ自分が自分の味方になってあげられたら心強いですよね。辛いと感じた場面でぜひ活用してみてください。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。

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