【感情の波に巻き込まれないために】ポイントは五感にあり?心の専門家・臨床心理士が解説

 【感情の波に巻き込まれないために】ポイントは五感にあり?心の専門家・臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2021-11-24

ストレスフルな出来事を目の前にすると、どうしても湧いてくるのがネガティブな感情。感じてしまうのはしょうがないけれど、それに飲み込まれて苦しくなるのは避けたいですよね。ネガティブな感情で心が揺らいでも、冷静さを取り戻すための方法を心理学の視点からお話しします。

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ストレスを減らし、平静さを取り戻す秘訣は?

私たちが不安や怒りなどのネガティブな感情に襲われている時、意識が向いているのは起きてしまった【過去】の出来事や、まだ起きていない【未来】のことではないでしょうか。これらのことを全く考えないのは難しいかもしれませんが、ずっと考え続けていると、激しい感情が湧いてくるばかり。場合によっては、日常生活にも影響を来たすことも。そういった感情に飲み込まれず、距離を置くためのキーとなるのが【現在】に意識を向けること。つまり、『今・ここ』を見ていくことです。今起きている現在に意識を向けている間は、過去や未来が生み出す不安や抑うつ、怒りなどの激しい感情の波に飲まれて思いがけない行動を取ったり、逆にがんじがらめで動けなくなることから私たちを守ってくれます。そして、現在に意識を向けるのに有効なのが【五感に集中する】ということ。多くのストレス研究の中で、五感に意識を向けることがストレスやネガティブな感情を減らしてくれることに役立つということが分かっています。そこで有効なのが、【ファイブセンス・カウントダウン】というワークです。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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