【冬の薬膳養生】いま大根・白菜が安い!?お財布に優しく身体にもいい「薬膳食材」の賢い食べ方
最近スーパーに行くと、特価野菜がやっもりに並べられているのを見ます。はくさい、キャベツ、だいこん・・・!うれしい限りですね。さらに、だいこんやはくさいは、中国で豆腐と合わせて「養生三宝」といわれ薬膳で重宝されている食材なのです。お買得で身体にも良いなんて、とってもお得。ぜひ、今日の一品に追加してみてください。
身体に良くて、お財布にも優しい薬膳おすすめ食材をご紹介
健康のためにはもちろんですが、続けるためには「お手頃価格」というのも気になるところ。長く、健康的な食生活を送っていただく参考に、旬の野菜と今年の野菜価格をご紹介します。
<12月の旬の野菜>
ブロッコリー、ほうれんそう、はくさい、ねぎ、だいこん、こまつな、キャベツ、セロリ、さといも、かぶ、しゅんぎく、など
12月の野菜の価格はどう?
農林水産省調査( https://www.maff.go.jp/index.html )によると、レタス、キャベツ、白菜、大根が平年に比べてお買得になっているそうです。今年2021年の秋は比較的温暖で、雨も適度に降り、野菜がぐんぐん育つ環境だったのが影響しているようです。我が家の畑でも、両手で抱えるくらいの大きな大きな白菜(メイン画像)が収穫できました。
中でも「大根・白菜」は、中国で豆腐と合わせて「養生三宝」といわれ薬膳で重宝されている食材です。ぜひ薬膳的効果も参考に、ご家庭の料理に一品追加してみてはいかがでしょうか?
大根(だいこん)の薬膳的効能と栄養学
中医学・栄養学共に大根はお腹の調子を整えて、免疫力UPが期待できそうです。「大根どきの医者いらず」ということわざにも納得できますね。忘年会シーズンにはぜひ重宝したい食材です。
●中医学における大根(だいこん)のはたらき
- 消化促進をして・お腹の調子を整えてくれるといわれています。胃もたれ、お腹のはり、便通改善などに
- 気の巡りを改善して、こみ上げる吐き気やげっぷなどに
- 水の巡りをスムーズに。むくみや喉の渇きをやわらげる
- 免疫力を高めるはたらきがあるので、のどの不快感、咳、口内炎、風邪やインフルエンザの予防にも
●栄養学における大根(だいこん)の成分
-
イソチオシアネート
ー大根の細胞が破壊されるときに発生する、大根特有の辛味。抗菌作用や血栓の予防効果があり、がんの抑制効果も期待できるといわれています。 -
消化酵素
ーデンプンを分解するアミラーゼ(ジアスターゼ)が大根には含まれており、食べ物の消化を促進し胸やけや胃もたれを防ぎます。二日酔いの緩和などにもおすすめです。 -
ビタミンC
ー老化や免疫機能の低下を抑える、抗酸化作用が期待できるビタミンCが大根にも含まれています。ビタミンCは、美肌を保つために必要なコラーゲンの合成にも欠かせない成分です。
白菜(はくさい)の薬膳的効能
中医学・栄養学共に、白菜はたくさんの水分を含むことで、乾燥による喉の渇きを潤し、便秘解消も期待できそうです。乾燥する冬にはとてもうれしい食材ですね。また、水分が多く低カロリーということもあり、年末年始の運動不足・豪華な食事による肥満にも一躍買ってくれそうです。
●中医学における白菜(はくさい)のはたらき
- 喉を潤して、乾燥による喉の渇きや咳・痰を改善
- お腹の中も潤してくれるため、乾燥によるコロコロ便秘などにも
- 水の巡りをスムーズにし、むくみや二日酔いの解消に
- 余分な熱をさまし、気の停滞によるイライラの改善や精神安定に
●栄養学における白菜(はくさい)の成分
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カリウム
ーカリウムはヒトの身体に栄養素として欠かすことのできない「必須ミネラル」の一つです。細胞の浸透圧の維持、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きがあります。 また、ナトリウムの尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。 -
ビタミンC
ー老化や免疫機能の低下を抑える、抗酸化作用が期待できるビタミンCが大根にも含まれています。ビタミンCは、美肌を保つために必要なコラーゲンの合成にも欠かせない成分です。 -
水が95%
ー水が多くの構成要素を占め、100gあたり14kcalと極めて低カロリー。肥満防止におすすめです。
薬膳料理とは?
「誰か(自分含む)の身体の不調改善のために、適切な食材を使って作る食事」のことだと考えます。
- 「家族の胃がもたれてるみたいだから、大根を使った料理を作ってみようかな」
- 「最近便秘気味だから、白菜鍋にしよう」
- 「寒いから生姜湯を飲もう」
難しいレシピや、慣れ親しんでないスパイスを使わずとも、これはもう立派な『薬膳』です。さらに今年は、おススメの薬膳食材がお買得。ぜひ誰かのため、自分のために、薬膳料理を作ってみてください。
AUTHOR
yoyokampo/世世漢方
ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。
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