【中医学に学ぶ、肥満タイプ診断】あなたの肥満タイプは?体質改善できる「ごはんにプラス薬膳食材」
昔は1食ご飯を抜いたらすぐに体重が落ちたのに、30代になってから食事制限では全然痩せない。下半身やお腹周りが何をやっても痩せない。すぐにリバウンドする……ダイエットのお悩みは多くの方が一度は感じたことがあるはず。中医学の考え方をベースに、「肥満タイプ」を診断。自分に合った薬膳食材をいつものご飯にプラスして、身体の中から肥満改善もしてみませんか?
あなたの肥満の傾向からどのタイプ?おすすめの薬膳食材を紹介
そもそも「太る」とはどういうことなのか?
中医学や薬膳では、肥満の原因は「痰湿(たんしつ)」、つまり「身体に溜った余分な物」といわれています。その原因は以下の3つです。
- 胃腸を司る「脾(ひ)」の不調・・・食べたものが排出されない
- 水の流れを司る「肺(はい)」の不調・・・水がうまく流れない
- 代謝を司る「腎(じん)」の不調・・・燃焼されない
結果、食べ物や水などの余分なものが身体の中にどんどんたまって、太ってしまうのです。
「気血水」3つのタイプの傾向をみて、自分の肥満タイプをチェック!
1)筋力の弱い女性に多い?「水太り」さんタイプ
- 下半身が太りやすい
- むくみやすい(特に下半身)
- つかれやすい
- 重だるい(特に寝起きなど)
- 舌の側面に歯の痕がつく
- 雨の日は体が重い
▼水が溜まってる「水太り」さんタイプには ”豆類” がおすすめ
水(津液)を巡らせる、むくみ解消を期待できる食材の特徴は、豆類・ウリ科の野菜・海藻類に多いことです。
身近な食材としては、トウモロコシ、サツマイモ、エンドウ豆、昆布、海苔・ワカメは普段の食事に取り入れやすいかと思います。その他、野菜ではキュウリ、セロリ、大根、モヤシなどもおすすめです。
2)お腹ポッコリ「血太り」さんタイプ
- お腹周りの脂肪が多い
- 生理痛がひどい
- 生理の際にレバー状の血塊がでる
- クマや顔のくすみが気になる
- 舌が青黒く、裏側の2本の筋が青い
▼血が溜まってる「血太り」さんタイプには ”黒酢” を
血を巡らせる、血流改善を期待できる代表的な食材は「酢」です。中でも中医学では「黒酢」が効果的と言われています。近年は、コンビニエンスストアなどでも黒酢のドリンクを気軽に手に入れられますので、「顔色がくすんでるな」という時にもおすすめです。
その他、生姜・ネギ・タマネギ・ニラ・ラッキョウなども「辛味」で血を巡らせてくれます。
但し、「血太り」さんの原因は大きく以下の二つに分かれます。男性は(1)が多く、女性は、毎月の月経で血をたくさん失うため(2)が多い傾向があります。
- 血がたくさんたまってしまうため(瘀血 おけつ)
- 血が足りない(血虚 けっきょ)・元気が足りない(気虚 ききょ)から、うまく血が流れないため
元気がないなという場合は、豆類、さつまいもなどの穀類や鶏肉などの元気を補う食材でまずは元気を補う事がおすすめです。
3)ストレス太り?「気太り」さんタイプ
- 暴飲暴食
- ストレスが多い(イライラが多い)
- 体重の増減が激しい
- 胸や腹部のハリ
- オナラやゲップがよく出る
▼気が滞っている「気太り」さんタイプには ”香りのよいもの” を
気を巡らせるためには、穀物・動物性の食材を控えて、香草や柑橘系などの香りのよい野菜や果物をたくさん頂くのがおすすめです。
野菜では、春菊・セロリ・ニラ・ネギ・小松菜・大根など。小腹が空いたときには、ミカン・グレープフルーツ・キウイなどの香りのよい果物はいかがでしょうか。
何よりもまずは、自分の身体がどんな状態なのか、毎日の変化を観察することが大切です。その時々で自分に合った食材を取り入れて、身体の中からヘルシーな美しさを目指してみるのはいかがでしょうか。
AUTHOR
yoyokampo/世世漢方
ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。
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