「傷ついた自分を愛することから始めた」抜毛症のボディポジティブモデルGenaさんインタビュー後編

 「傷ついた自分を愛することから始めた」抜毛症のボディポジティブモデルGenaさんインタビュー後編
Gena
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――興味を持ってから実際に入れるまで、少し時間があったんですね。

Genaさん:私は環境に左右されるタイプで、集団のなかにいると自分を見失いがちなんです。どうしても自分の心の声よりも「合理的に、常識的に考えなくちゃ」というものが強く出てしまって、そこでバランスを崩しやすい。

でも、その休職していた時期は集団から離れて自分に素直になれた時間でもあって。理由は分からないけど「あのタトゥー、すごく惹かれるからやってみよう!」と思い立った感じです。

抜毛症を患うなかで一番大きな学びだったのは、自分の心の声を無視してはいけないなということ。合理的に、常識的にと思う気持ちと自分の自由な考え、両方を聞いてあげるべきなんですよね。社会や集団のなかにいるとルール乱さないようにということを一番にしがちですけど、それをずっと続けていると自分が本心から望むものが分からなくなってくるのかなって。

私も心の声を聞いてタトゥーを入れて、結果的にそれがいい方向に繋がっているし、生きやすくなっている。心の声を無視することを強要する場所は、自分のストレスの原因になるのかなと思います。

傷ついた自分を愛することから始めたボディポジティブ

――日本でも広まりつつあるボディポジティブですが、Genaさんが伝えたいボディポジティブとはどういったものでしょうか。

Genaさん:私の場合は2段階制だなと思っています。ありのままの自分を愛する前に、傷ついた自分を愛する必要があるのかなって。抜毛症は自分の手で抜いてしまったという強烈な罪悪感があるんですよね。仕方なく抜けてしまったとまた違うものだと思います。だから、まずは罪悪感を持たないようにすること。それを抜毛症の方はもちろん、同じように自分の手で傷つけてしまった身体を持つ方にも届けられたらいいなと思っています。

――発信するなかで、葛藤やつらさを感じることはありますか。

Genaさん:気分的に落ち込むと、やっぱりメンタルと直結しているので抜毛行為に走ることもありますし、ポジティブなメッセージが書けないことも多いです。でも、「私はそこを脱したからみんなも頑張ってね!」と言いたいのではなくて。Genaは今も悩んだり、苦しんだり、押し潰されそうになったりする等身大の自分です。それでもカッコいい自分になりたくて、この髪でも美しくなれるよ、というのを誰よりも自分に見せたいから。そこは、ありのままに届けています。現在進行形でお見せします、という感じなので、そこから何か受け取ってもらえたらいいな。

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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