【なかなか体重が減らない】あなたのタイプに合った食生活とは?減量タイプ別のセルフケア
ふっくらしている方でも、適度な運動や規則正しい生活&食習慣があり、不調がない方は、無理に痩せる必要はないと思います。ですが、現在、尿漏れなどに悩む方で標準体重よりもかなり体重が重い場合は、膝や骨盤底筋群など身体への負担が大きくなるため減量が必要になることも。今日はわたしが普段、減量や生理痛改善などのための3か月体質改善プログラム(ヨガ+ボディケア+栄養指導やセルフケア指導)で毎週の食事指導の際にお伝えしているセルフケアの一部をご紹介していきます。
極端に食べないダイエットを繰り返していると、栄養不足でホルモンバランスが乱れて生理痛や婦人系の不調につながるだけでなく、高齢になったときの骨折のリスクが高まったり肌や身体の老化の原因にもなってしまいます。ダイエットとリバウンドをずっと繰り返している方は要注意。綺麗になりたくて頑張っているのに、無理をしすぎると逆に年を重ねたときに負債をかかえてしまうことになりかねません。
減量のためには糖質の取りすぎや血糖値が急上昇しないように食べ方を気を付けるなど食生活を見直し、必要な筋肉を落とさないように運動の習慣をつけることがなによりの近道。ですが、食事や運動を気を付けていても、無理をしすぎたりストレス過多だとダムが決壊したように過食してしまい水の泡…というようなケースもあります。私自身、昔は生理前などに食べ過ぎてしまう症状に悩まされていたひとり。減量計画は、1週間など短い期間で体重を急激に落とすと体が危機感を感じて落ちにくくなるため、焦らずに続けることが重要です。食欲が普段から止まらない方は白湯をゆっくり飲みながら【胃点】という食欲を抑える耳の中央付近にあるツボを押してみてください。
減量しにくいタイプ別セルフケア
〈イライラ・ストレスで減量しにくいタイプ〉
甘いものを過剰に取りすぎていたり、おやつなどで空腹時に甘いものを摂取するとますますイライラなどの精神的な揺らぎが大きくなるので、どうしても甘いものが食べたいときは1週間単位でご褒美として野菜などを含む軽めの食事のあとに。目や頭などを含めて十分な休息もとても大切です。
◆イライラや精神的なゆらぎがあるときのおすすめのセルフケア
百会(耳と鼻の延長線上にある頭頂部のツボ)を押して、その後老宮(手のひらのくぼみの中央)を気持ちよい圧で押す
〈水分代謝不良で減量しにくいタイプ〉
冬の時期は特に水分代謝にかかわる腎や膀胱の働きが低下しがち。はじめはほんの短い時間でもよいので毎日少し汗ばむ程度に運動をすることで体調が改善し、やる気もでてきます。シャワーで済ませず、短い時間でも入浴は欠かさずに。
◆むくみなどがあり身体が重いときのおすすめのセルフケア
足の親指から脛の内側のラインにかけて下から上にこすりあげるようにマッサージする (+ふくらはぎも下から上にマッサージももちろん〇)
〈血が濁っていて減量しにくいタイプ〉
内臓を休める時間を作るため食べ過ぎや間食を控えて。抗酸化作用のある緑黄色野菜をよくとるようにし、糖質は甘いものでなくご飯などの主食からとり、丼ものではなく普段より小さなお茶碗で。他のタイプも寝る前3時間は食事をとらないようにしていきたいですが、このタイプは特に夕食の時間に気を付けたいところです。
◆血流や血液の質の悪さがある方へおすすめセルフケア
背骨の両サイドをあたたかくなるまでさする
おなかがとにかくぽっこりしているときは
いつもおなかぽっこりという人は内臓脂肪がついている可能性も高いですが、それだけでなくガスでおなかが張っている場合も。また、やせ型でおなかだけポッコリの方は不良姿勢による内臓の下垂の他、おなかの張りが原因となっている可能性も大いにあるので食べ物を気を付けることですぐにすっきりおなかになっていくこともあります。
おなかの張りと冷え性が複合している方は、冷たい飲み物や生野菜や果物をとりすぎないように気を付ける必要があります。朝食がスムージーという方は、寒い時期や冷えが改善されるまではホットスムージーやスープに切り替えてみましょう。
食べ物でガスがたまりやすいタイプの方は、摂りすぎるとガスが発生しやすくなる食材がかなりあります。例えば小麦製品やにんにくやたまねぎなど。これらが合わない人にとっては、摂りすぎた場合に腹痛をおこしたりおなかがパンパンにふくれてしまうことも。同じお豆腐でも固めの木綿豆腐よりも柔らかい絹豆腐のほうがガスが発生しやすくなる方もいます。意外なところだと腸によい効果が期待できるヨーグルト、納豆なども、体質に合わない人にとってはおなかの張りが強くなる場合があります。
どの食材が自分に合っているかを調べる方法としては食事日記をつけて気になる食材を3週間完全に控えてみて、その後その食材を食べておなかの調子や張りを確認してみます。そうすることで合わない食材を見極めていくことができます。
日々の生活に取り入れて不調を改善しながら健康的にきれいになっていけたらよいですね。
AUTHOR
仁平美香
WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。
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