コロナ禍で日本人の亜鉛不足が深刻化!味覚や免疫力に影響する【亜鉛】を手軽に摂取できる6つの食材

 コロナ禍で日本人の亜鉛不足が深刻化!味覚や免疫力に影響する【亜鉛】を手軽に摂取できる6つの食材
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松田 真紀
松田 真紀
2021-12-26

コロナ禍で話題になった味覚低下。免疫力低下やストレス過剰による亜鉛不足が原因のひとつです。

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味覚低下の原因は、「新陳代謝」の衰え

亜鉛が不足すると細胞のターンオーバーが衰えます。味覚低下している人は、口内炎に悩んでいたり、肌荒れや髪がパサパサしていることが多いです。

味覚を伝達する器官「味蕾(みらい)」は、約1ヶ月という早い周期で細胞分裂が行われます。味蕾の新陳代謝に必要不可欠なのが「亜鉛」です。亜鉛が不足すると、新しい味蕾を作る細胞分裂がうまくいかなくなり、味覚低下を引き起こすのです。

つまり、「味覚の低下は、代謝の低下」とも言えるのです。

ダイエットは成功したけれど、口内炎や肌荒れが治らないという人は要注意

ダイエットで、ランチはコンビニのサラダとチキンだけ」なんて人、いませんか?味がわからなくなると知らず知らずに濃い味になり、今は痩せていても、老化太り予備軍に。「食べてないのに痩せない」というつらい悩みを抱える前に、今のうちに、リセットしておきましょう!

ストレス環境で日本人の「亜鉛」不足が深刻化

コロナ禍で注目された味覚障害。体内の亜鉛はストレスや免疫力の低下で減ってしまいます。

もともと亜鉛は摂取不足が問題になっていました。

亜鉛の1日分の摂取推奨量は、成人男性で10mg、成人女性で8mg。現在の日本人の亜鉛平均摂取量は、男性平均8.8mg、女性平均7.2mgで推奨量を下回っています。

これからは自己免疫力を自分で管理し、維持する時代。さらに意識して亜鉛を多く含む食品を摂取する必要があります。

亜鉛不足チェック!

以下に、あてはまる項目はありますか?

■外食やファーストフード、お菓子、インスタント食品に頼りがち
■太るのが怖くて、無理な食事制限や単品ダイエットを繰り返している
■早食い、単品食い、PC片手にながら食い
■ドライマウス
■お酒をよく飲む
■口内炎、肌荒れがある。爪が割れる

亜鉛は基本的に動物性食品に多く含まれています。中でも含有量が多いおすすめの食材をご紹介。身近な食材でチャージ可能!

亜鉛たっぷり、おすすめメニュー5

1. 生牡蠣

生牡蠣
代表的な亜鉛食材と言えば、牡蠣! 牡蠣の亜鉛含有量は群を抜いており、生牡蠣1個(20g) で亜鉛2.6mg。男性なら4個、女性なら3個で1日分クリア。レモンを絞れば、さらに効率よく吸収できます。牡蠣の亜鉛含有量は群を抜いています。

2. 豚レバー

豚レバー
豚レバー串1本(40g)の亜鉛含有量は2.8mg。焼き豚などでもOKですが、レバニラはとっても効率がいいメニュー。ニラのビタミンCといっしょに摂取できて吸収効率がアップ! レバニラは効率良いメニュー!

3. 卵黄

卵黄

朝食メニューにぴったりの卵で、毎朝の亜鉛チャージを習慣に.卵1個(20g)で亜鉛含有量は2.4mg。半熟卵は最も吸収スピードが速い。

4. 牛もも肉

牛もも

牛もも肉(50g)あたりの亜鉛含有量は2.2mgです。レモンを絞ったり、ビタミンCたっぷりの野菜と一緒に食べると吸収率アップ。

5. ナッツ類

ナッツ

手軽にチャージできるおすすめフード。無塩、ノンフライのものを選んで!

1.かぼちゃの種7.7mg(100gあたり)
2.松の実6mg
3.カシューナッツ5.4mg
4.ひまわりの種5mg
5.アーモンド4.4mg

6. うなぎ

うなぎ

亜鉛といえばうなぎ!1切(1切40g )で1.9mg。ご褒美感のあるスタミナメニューですね。

「味覚」改善で、体質改善。ナチュラルなダイエットを!

味覚を改善すれば、「塩」「糖」「脂」の過剰なものを選ばなくなり、自然と太りにくくなります。これまで「物足りない」と思っていた生野菜が美味しい!と感じられるように。血圧抑制や中性脂肪抑制につながり、肝臓や腎臓への負担も軽減できます。

さらに、複数の味覚(塩味、甘味、酸味、苦味、えぐ味、旨味)を感じることで、脳が満足感を感じ、少量の食事でも満腹ホルモンが分泌。食欲抑制できます。自然と太りにくい生活、体質に。とてもナチュラルなダイエット。

健康のバロメーターとして、「味覚」を見直してみてはいかがでしょうか?

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松田 真紀

松田 真紀

1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。



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