ストレス回復には【皮膚への刺激】が効果的?臨床心理士が教える身体を使ったストレスケアとは

 ストレス回復には【皮膚への刺激】が効果的?臨床心理士が教える身体を使ったストレスケアとは
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南 舞
南 舞
2021-12-03
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ストレスに影響する副腎をケアする方法とは?

手を当ててタッチする

副腎のあたりに直接手を当てて、優しく温めるように触れるというそれだけです。身体心理学の研究によると、このエリアに焦点を当ててタッチすることで、副腎の過活動を抑えてくれたり、不適応状態になっているのを手助けしてくれます。手で抑える以外にも、湯たんぽを当ててあげるのも効果的ですよ。

シャワーなどで温める

シャワーをお灸のように副腎あたりに当てることによって、副腎の活動を抑制することができます。また、熱いシャワーを浴びると表面温度が一時的に上がりますが、その後の放熱作用(熱を発散させようとする力)で身体の内部や脳の温度を低下させるので、より熟睡できて心身ともにリラックス効果を高めることも期待できます。

【効果的なシャワーの浴び方】

・少し熱めのお湯を頭から顔、胸、お腹、脚と順番に、1カ所につき30秒程度かけてから全身に移動させていきましょう。

・特に腰の部分は、やや熱め(41度から43度くらい)のシャワーを1分ほど集中的にかけましょう。副腎の活動を抑えることによってストレスホルモンを低下させることができます。

日頃から継続したケアが大切

これらのアプローチは、やったからといって即効性があるわけではありません。しかし、意識して続けていくことで、皮膚や脳、身体が『これはストレスを抑えるための行為』と学習し、それが長期的に見れば心身の健康につながっていきます。ストレスケアも【継続は力なり】です。ぜひ継続的に試してみてくださいね。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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