「毎朝飲んでたわ…」コーヒーを飲まない方がいい人の特徴|管理栄養士が解説
コーヒーはさまざまなショップもあり私たちの生活になじみの深いものです。ですが、コーヒーは全員に合うとは言い切れず、飲まない方がいい人もいます。本日は管理栄養士が飲まない方がいい人の特徴について詳しくお伝えします。
コーヒーはどのような効果が私たちの体にあるの?
もっとも有名なのは覚醒作用です。眠気覚ましにコーヒーを飲む習慣がある方も多いようです。健康効果にも注目されるコーヒーですが、実はコーヒーを飲むことで健康とは逆効果になってしまうこともありますので、コーヒーを飲む習慣のある方はご自身の体がどうか確認してみましょう。
どのような人がコーヒーを飲まない方がいいの??
胃腸の弱い方
コーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分は、血糖値のコントロールや体の炎症反応やストレスを抑えてくれる効果があると考えられています。体にとってよい効果もあるのですが、クロロゲン酸には胃酸の分泌を促進する効果もあります。もともと胃の調子が悪い方や慢性的に胃痛を感じるような方だと、より胃酸の分泌が促進され胃が荒れてしまう可能性もあります。そのため、胃腸の弱い方はコーヒーを飲む時にはなるべく、胃にお食事などがはいっているタイミングがおすすめです。
貧血ぎみの方
貧血は女性の方が男性より月経がある関係で感じる方が多く、約65%程度の方が「かくれ貧血」と考えられています。かくれ貧血で重要なことはお食事からの鉄分の補給です。1度に多く鉄分をとるのではなく1日3食のお食事の中で持続的に鉄分を取り入れることが望ましいです。ですが、コーヒーに含まれるカフェインは鉄分と一緒になることで結合してしまい、鉄分の吸収率を下げてしまいます。貧血予防のために鉄分を意識されている方はコーヒーのタイミングをコントロールした方がよいです。なるべくお食事と一緒のタイミングではなく、お食事以外の鉄分が含まれていない間食などの時におすすめです。
カフェインの感受性の高い人
カフェインの効果を感じにくい人もいれば、微量のカフェインでもカフェインの効果がしっかり体に効く体質の方もいます。コーヒーにはカフェインが含まれており、コーヒーを飲んだ際に体調の悪化や動悸・下痢など体に不調を感じる方は、コーヒーやカフェインを含む飲料を控えた方がよいでしょう。飲みたい場合や、コーヒーの雰囲気を味わいたい場合は「デカフェコーヒー」「ノンカフェインコーヒー」などカフェインの量が少ないタイプを選ぶとよいと思います。
管理栄養士からのコメント
コーヒーの覚醒作用やその他の健康効果は魅力的ですが、個々に体調などは異なるため、胃腸に不安のある方や貧血予防のための方は飲むタイミングを変更などして工夫してみましょう。体質的にコーヒーが合わない方は無理は禁物です。カフェインレス飲料など、最近はノンカフェインの種類も多くなり、カフェでも楽しめるようになってきたので、いろいろ試してみてご自身の体質にあった飲料で快適に過ごしましょう。
〈参考文献〉
Nguyen V, Taine EG, Meng D, Cui T, Tan W. Chlorogenic Acid: A Systematic Review on the Biological Functions, Mechanistic Actions, and Therapeutic Potentials. Nutrients. 2024 Mar 23;16(7):924. doi: 10.3390/nu16070924. PMID: 38612964; PMCID: PMC11013850.
厚生労働省 貧血 隠れ貧血
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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