「なんとなくお腹が不調…」原因は体内に残った未消化物?クリアで軽い体になれる3日間の食トレ
きちんと消化されず、知らない間に体に蓄積されている未消化物のことを、アーユルヴェーダで「アーマ」と呼びます。不調をケアし、毎日の食事をよりおいしく感じるためには、アーマを溜めこまないことが大切。月に1回の食トレで「アーマ」がたまっていない、心身ともにクリアな体を目指しましょう!
見るからにおいしそうな食べ物を見た時、頭では食べたいと思っているのに、なんとなく胃がムカムカする、お腹が張る、むくみが気になる…など、体が不調を発しているということはありませんか? それは、もしかしたら体の中に「消化しきれていないもの=アーマ(未消化物)」がたまっているせいかもしれません。しっかり食べてしっかり排泄できるように、まずは、今の自分の状態を確認してみましょう。
アーマ(未消化物)蓄積度チェック
◆よくある…4点 時にある…3点,2点,1点 全くない…0点
で合計点を計算してみましょう。
◆体編・心編の各項目の合計点が15点以上か、どれか一つでも4点があったら、アーマが蓄積している可能性があります。
<体編>
①食事への関心がわかない、食事時でもお腹がすかない
②食べても味がしない
③胸焼けがしたり、酸っぱいものがこみ上げてくる
④舌に苔がある、あるいは口内がねばつく
⑤発疹やにきび、歯槽膿漏、化膿病変などができていて治りにくい
⑥尿の濁りが強い
⑦慢性の便秘や下痢がある
⑧おならのにおいや体臭、口臭が強い
⑨関節やかかと、足の裏などが理由もなく痛む
⑩朝起きた時、体がこわばっている
<心編>
①いろいろと思い浮かぶけれど集中力や注意力がない
②怖い夢や不安な夢を見て疲れてしまう
③心配で気持ちが落ち着かないことが多い
④わけもなく腹が立ち、人の欠点が目につく
⑤何をするにも気が乗らず、尻込みしてしまう
⑥何事にも興味が向かず、投げやりな気持ちになる
⑦不安や焦りなど、否定的な気持ちばかり浮かぶ
⑧過去を思い出したりしていつまでも後悔する
⑨目が冴えて眠れないことが多い
⑩死にたい気持ちになることがある
セルフチェックを通して、心身が思いのほか疲れていたり、負担がかかっていたことに気づいた方もいるかもしれません。大切なのは、ちょっとした不調に自分がいかに早く気付いてあげられるか、にあります。
消化力を高める食事
アーマの蓄積による不調を改善するためにおすすめなのが、食事の力で体の中をキレイにす整える浄化法。下記の食事法を月に1回取り入れることで、パワーダウンした消化力を立て直し、アーマを浄化する効果が期待できます。
・1日目:[夜]お粥など消化のよいものを食べる
・2日目:[朝から夜まで]温かいスープ(旬の野菜を使ったスープやお味噌汁など)、白湯、お粥など、消化しやすい軽い食事のみで過ごす
・3日目:[朝]お粥、昼以降は普通食(ただし油ものやお肉などは控える)
完全な断食とは違いますが、体調に不安がある場合は、医師や専門家に相談しながら行ってください。
●この食事法を実践する3日間は、以下を意識して過ごしてください。
・忙しくせず、意識して心や神経を休める
・白湯を一日1~2リットル飲む(白湯が難しい場合、常温水でも可)
・ショウガ湯などを飲んで消化力を高める
・甘い食べ物や脂肪分の多いものを控え、腹八分目以下を保つ
・体を冷やさない
・ヨガや散歩などの適度な運動をして汗をかく(ただし激しい運動は控えて)
・大小便の排出を促す
・朝晩、ヨガや瞑想をする
自分がどのような食べ物をどのくらいの量とれば心身が快適で心地よく暮らしていけるのか。月に1回、振り返る時間としてチェック項目や食事による浄化法を実践してみてください。当たり前すぎて気付いていなかった日常習慣を、客観的に見ることができるようになるかもしれませんよ。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く