医師監修【満腹感・満足感はどこからくる?】過食・ストレス食いを止めるヒント「食欲のメカニズム」

 医師監修【満腹感・満足感はどこからくる?】過食・ストレス食いを止めるヒント「食欲のメカニズム」
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半田葉子
半田葉子
2021-05-25
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エンドルフィンを増やして心の「満足感」を増やそう

気分を高揚させたり陶酔感や幸福感をもたらす作用、痛みや疲労、ストレスなどを和らげる作用がある「エンドロフィン」。糖分や脂肪分の多い食べ物を食べた時、辛い物を食べた時などにもエンドルフィンが分泌されますが、食べ物以外からも増やすことで、心と身体の満足感を作っていくことが大切です。

エンドルフィンの作用

◆ドーパミン(人のやる気を司る脳内物質)の効果を10~20倍に高めてくれる    
◆多幸感やとても強い幸福感が感じるようになる    
◆恍惚感(心の底からうっとりする感覚)を感じるようになる    
◆ストレス解消・身体の修復・免疫力UP・鎮静作用・集中力・想像力    
◆記憶力の向上

エンドルフィンが分泌される時

①血糖値があがる食事、辛い物などの刺激の強いものを食べた時    
②強いストレスを感じた時
③痛みを感じた時(鍼灸なども含む)    
④集中している時    
⑤リラックスしている(綺麗なものや気持ちの良いものを見聞きしている)時    
⑥恋をしている時、快感を感じる時    
⑦感謝する、感謝される時 
など

注意点

脳をコントロールすることで私たちのからだには変化が起こるのでしょうか。    
哲学者、自然哲学者、数学者のデカルトは≪心身分離・心身合一≫で「心身の健康には、情念をうまくコントロールし、支配することが大切だ」と論じています。脳腸相関からは心の状態を感じた脳の影響が腸(身体)に影響を及ぼすと言われていますが、私たちの心と身体はひとつであり、別々ではありません。身体がヘルプサインを出しているのにもかかわらず、精神論や強い意志でそれを無視してしまっては身体が無理をきたしてしまいます。からだの声に耳をかたむけ、今の自分はどのようにしたいのか向き合い「食欲」とも、うまく付き合っていきましょう。

医師監修/冨田理紗子先生
医療法人 静和会浅井病院 精神科部長救急部門担当。川崎医科大学を卒業後、日本医科大学精神神経科入局。平成23年から静和会浅井病院に非常勤、平成25年から常勤として勤務し、現在精神科部長救急部門担当。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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