仕事や人間関係で感じる気疲れ、生きづらさの正体|「繊細さ」をかくして生きる「かくれ繊細さん」とは

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仕事や人間関係で感じる気疲れ、生きづらさの正体|「繊細さ」をかくして生きる「かくれ繊細さん」とは

「かくれ繊細さん」とは

生まれながらの感度の高いアンテナを持っていて、人が気づかないこと(場の変化や雰囲気や人の気持ち)によく気づき、たくさんのことを感じ取ります。とても豊かな感性を持ち、人の気持ちを思いやる優しさがあり、予測から行動までの思慮が深く慎重であるという生まれながらの特性を持っています。

その一方で、ささいな刺激を受けがちで、気持ちが圧倒されやすく、オロオロしたり、固まったり、頭が真っ白になったり、異常に緊張したりで、疲れやすいと感じています。傷つきやすく、不安になりがちで、ストレスを強く感じます。

ところが、まったく逆のように感じるかもしれませんが、人と会うのが好き、人と話すのも得意だし楽しいと思われる人たちでもあります。やってみたいことがあちこちにある。人が興味を持たないことにも「へぇぇ」と面白みを感じます。興味、関心は多方面に広がっていて、テンション高いときは「あれも、これも」と、自分の中のワクワクが止まりません。

繊細で敏感で感受性の強さを持ちつつも、それと一見相いれない「好奇心旺盛さ」「刺激を欲しがる」という衝動性特性を、一個体の中に同時に持ち合わせています。ひとりの人の中に「静」と「動」が共存しています。「ブレーキ」と「アクセル」を両方グイイインと強く踏み続ている、と言い表すとピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。

アクティブで話し好き、とりまとめなどもしてしまえるし、快活で元気に見えるのに、実は人の何気ない言葉に傷ついて地味に引きずっているような人です。

そんな方たちのことを、「繊細なのに繊細に見えない人」で、「かくれ繊細さん」と呼んでいます。

もしかしたらヨガに関わる方たちの中には、こうしたご自身の気質を持て余し、解決策を求めてヨガにたどり着いた、という方もいらっしゃるのかもしれません。ヨガとかくれ繊細さんは、親和性が高いと思いますし、ややこしい内面をときほぐすために体からアプローチする方法はとても賢くて気分のよい方法だと思います。

かくれ繊細さんはどのくらいいるの?(人口比率)

繊細な人(HSP)は人口の20%、かくれ繊細さん(HSS型HSP)は6%と言われています。HSPの臨床医である北海道の長沼医師は、「日本は文化的に繊細で敏感な人が多い」「ここ数年でHSPという概念や認識が広まってきた背景には、これに該当する人たちがたくさん潜在していた」のではないかというご見識をお持ちなので、もしかしたらもう少し高い割合で日本にはHSPが存在しているかもしれません。(「敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本」より)

とはいえ、HSPがマイノリティであることは確かで、大多数の人たち(非HSP=80%)に足並みをそろえるために、自分を抑圧することが習慣のようになっているのが普通です。そのため、HSPやHSS型HSPの方たちは、どこをどう修正したら生きやすくなるのかがわからなくなってしまっていることが多いようです。

今日からしばらく、この連載では、そういったメンタルの構造の違いによって苦しんできた「かくれ繊細さん」のために、具体的な悩みを紐解き、生きやすさ獲得へのヒントをお伝えしていこうと思います。

「かくれ繊細さん」は、相いれ難いふたつの特性の「矛盾」を持ち合わせている上に、元来の他人を否定せずに場を丸く収めること(全体最適)と、問題を自分に抱え込みがちな傾向から、自分の中だけに強く深く悩みを抱えがちな方たちです。

たとえば、以下のような悩みをお持ちになりやすいのです。

AUTHOR

時田ひさ子

時田ひさ子

HSS/HSP専門カウンセラー。繊細で凹みやすいが同時に好奇心旺盛で新しいものへの探求欲が旺盛なHSS型HSPへのカウンセリングをのべ5000時間実施。講座受講生からのメール、LINEのやりとりは月100時間以上。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版、2020年)がある。

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