人間にとってどれだけ「塩」が大切か考えてみよう|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 人間にとってどれだけ「塩」が大切か考えてみよう|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2021-03-18
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同じく昔から塩には、厄除けや魔除けとしての大切な役割があります。悪い気を払い、良い気を家に入れる目的で玄関先などに盛り塩をする習慣は現在も残っていますが、塩は穢れを払うものとされ大事に扱われてきました。神聖なるものとして神棚に供えたりもしますね。

さらに、胎児を育む母体の羊水は海水とほぼ同じ成分バランスといわれます。これは私たち人間の命は海からきたものであるというしるしであると同時に、生命を育むうえでいかに塩が欠かせないものであるかを表していると思います。また日本に暮らす私たちの祖先は、梅干しやお漬物などの暮らしに欠かせない素晴らしい保存食を発展させてきましたが、これも塩がなければできなかったことでした。

塩には、精製塩と天然(自然)塩があります。工場で短期間のうちに機械的に作られる酸性の精製塩(食塩)にはほとんど栄養価が残っておらず、99%以上が塩化ナトリウムでできています。これを無意識のうちに日常から摂っていると細胞から水分を脱水させ、血圧をあげてしまうといわれます。

いっぽう天然の塩は、天日干しや平釜焚きによってじっくりと時間をかけて作られ、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどの必須ミネラルをたっぷりと含み、体を発熱させ温めてくれる効果があります。減塩をしていては体が冷えるとよくいいますが、もっともなのです。食事はその人自身に合った「適塩」でいただくことが、日々の健康づくりに欠かせません。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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AUTHOR

関根愛 

関根愛

俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。



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