今が旬!南国の光と風が育んだ桶柑(たんかん)の栄養とレシピ|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

Megumi Sekine

今が旬!南国の光と風が育んだ桶柑(たんかん)の栄養とレシピ|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

関根愛 
関根愛
2021-02-18

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛(せきね・めぐみ)さんです。

みなさん、こんにちは。立春を過ぎ、春らしい強い風の吹く日が少しづつ増えてきました。まだまだ寒さは消えないものの、この風が私たちに待ちわびた春を運んできてくれるのだと思うと心が躍りますね。

さて今日は、2~3月の今がもっとも旬の南国のくだもの「桶柑(たんかん)」のお話。本州ではなかなか見かけない柑橘類のたんかんは、ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種「タンゴール」の一種といわれ、中国から台湾などを経て日本の南の島へ渡ってきたのだそう。日本では鹿児島、沖縄、宮崎で主に栽培されており、中でも鹿児島県での生産は全体の8割以上を占めています。

たんかんは一般的なみかんより大きめで、外皮がうすいので剥きやすいです。たんかんの表面には傷や染みがつきやすいと言われますが、それは南国ならではの豊かな海風や、時に台風などによって樹の上でたくさんゆられていることでこすられてつくものなのだそう。花を咲かせてから年間300日以上の月日をかけてじっくり樹の上で育ち、そのあいだ自然の恵みを受けてゆらゆらゆれているのですから、なんだか気長で可愛いなあと思ってしまいます。もちろん傷があるからといって味にはまったく影響はしません。むしろ柑橘ならではの酸味だけでなく、甘みが多く美味しいのが特徴です。

たんかんは栄養面もとても優れています。大腸がんを始めとしたがんを抑制するつよい効果を持つβ-クリプトキサンチンが注目されています。β-カロテンよりもがん抑制作用が期待でき、また骨粗しょう症やアルツハイマーなどの予防にも有効であることが最近の研究から判明してきるそうです。さらにりんごの約2倍といわれるポリフェノールなどの抗酸化作用のほか、柑橘類の中でもトップクラスといわれるビタミンC(みかんの約2倍)、血をきれいにしてくれて疲労回復にも役立つクエン酸、整腸作用のある食物繊維やヘスペリジンといわれるビタミンPも含んでいます。また外皮の下にある白い皮(じょうのう膜といわれます)に含まれるペクチンは腸内をきれいにして便秘を解消したり、肌の調子をととのえてくれます。

たんかんのおすすめレシピ

フレッシュなたんかんを楽しむにはゼリーにしたり、生しぼりジュースやジャムにしたりなど色々なレシピがありますが、今回ご紹介したいのはとても簡単なオレンジピールならぬ「たんかんピール」。たんかんの皮をむいたらきれいに洗い、食べやすい大きさに細長くカットします。お鍋を用意し、カットしたたんかんとてんさい糖や黒糖などの自然なお砂糖を好きな分量入れ、水を足しながらじっくりことこと煮詰めてください。できあがったらそのまま食べたり料理のトッピングにしてもよいですし、水分を切ったところへまたお好みでてんさい糖などを振りかけて天日干しすれば、甘さたっぷりの美味しい自然のおつまみになります。

また天日干ししてカラカラにした皮を湯船に入れて入浴すれば、d-リモネンやβ-リナロールなどの香り成分でリラックスできるバスタイムを楽しめます。疲れを感じた時にぜひやってみてくださいね。

たんかん
photo by Megumi Sekine

ライター/関根愛(せきね・めぐみ)
「アートが社会とどう関われるか」と「じぶんらしく生きるための食養生」が活動のテーマ。座右の銘は「山動く」。俳優歴10年、アトピーなどさまざまな不調をきっかけに自然食を始めて3年。マクロビオティックマイスター。

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