【体の不調と野菜の形の関係「同類相補」】人の臓器に効く!?形がそっくりな野菜とは?
咳や風邪の症状には肺の形に似た蓮根を摂ると良い、頭が冴えない時は脳の形に似たくるみを摂ると良い…。そんな話を聞いたことがありますか? 中医学ではこのように食べ物がもたらす作用と人の臓器の機能や形が似ているという考え方を「同類相補(どうるいそうほ)」「相似の理論(そうじのりろん)」と言います。 今回はそんな臓器と食べ物の関係性について、マクロビオティック歴15年の≪素果子|sugashi≫店主、半田葉子さんがお伝えします。
「同類相補」「相似の理論」とは
喉や肺などの気管支に良いとされる蓮根(れんこん)。蓮根飴や蓮根葛湯など喉に良いとして販売されている嗜好品も数多くあります。蓮根に含まれるタンニンは、喉や肺の炎症を抑える「消炎作用」や痛みを鎮める「収れん作用」があります。また、漢方薬としても使われ、中医学や薬膳では「肺に潤いを与え、喉の熱(炎症)を抑える」という効果も。
蓮根をカットした形は肺胞の断面に似ているともいわれています。
このように食べ物がもたらす作用と人の臓器の機能や形が似ているという考え方を中医学では「同類相補(どうるいそうほ)」「相似の理論(そうじのりろん)」と言い、蓮根以外にも色々な野菜がそれにあたります。
脳…くるみ
「脳の疲れにはくるみが良い」と聞いたことはありませんか?殻をつけたくるみの形と脳の形はとても似ています。くるみはオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)や抗酸化物質が多く、学習や記憶、思考や認知能力を保持し、アルツハイマー型認知症などの原因となる脳細胞をダメージから守る効果が期待されている食べ物と言われています。
腎臓…豆
腎臓の形は豆の形に似ています。腎臓は体内の余計な塩分や水分・老廃物の排出を促してくれる作用があり、むくみ防止や解毒の助けをする働きがあります。小豆や黒豆がむくみ取りに効果的なことは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、「畑の肉」ともいわれる豆全般、腎臓には効果的です。豆には「サポニン」「カリウム」が豊富に含まれ、利尿作用や脂質の酸化を抑制し中性脂肪の増加を防ぎ、腎臓の機能を補助してくれます。
※大豆の過剰摂取は甲状腺肥大にもつながり、アレルゲンを誘発する可能性もあるので過剰摂取にはご注意ください。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
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