サンカルパを見つける目的とは|「なりたい私」になるために瞑想の前に行うべき"準備"とは
なかなか瞑想が続かない、続かないから続ける自信が持てない人は、瞑想の前に"準備"をするといいだろう。
瞑想の前に行うべき準備1:自分の決意「サンカルパ」を見つけよう
真の決意は、生来の本質的な性質、つまり、呼吸することや、食べること、保護を求める(大きなものとの繋がりや、悟りを求めるのと同じ)ような力から生じる。時間をかけてこれから紹介する演習を行い、真の決意を見つけたら、それらを書き出して、練習に活かそう。
最初に瞑想の練習を始める時には、ぜひこの演習に取り組んでほしい。また、瞑想の旅の途中で焦点がずれた時にも、いつでもやってほしい。忘れないでほしいのは、結果を出すためにも、やる気を保つ決意は、簡潔な文にすることだ。そして決意をする時には、本気で言葉を発し、その言葉に嘘がないことが重要だ。「かもしれない」とか「と思う」ではなく、「私はやる!」と宣言するのだ。
準備2:4つの質問に文章で答えよう
まずは、次の質問について、自分の答えに最も合う言葉や文章を書いてみよう。各質問ごとに、たっぷり時間をかけて考えてほしい。答えは、今の生活スタイルや状況に沿った、実質的で現実的なものにすること。決意が大きすぎて全く続かなかった、となるよりは、少しずつ決意をしながら継続する方が大事だ。
Q1:瞑想を練習する最も深い動機は何か?
Q2:本当に集中して練習できる時間は何分か?
Q3:本当に瞑想できるのは、週に何日か?
Q4:特別な瞑想の時間を設ける時、この瞑想をする最も深い動機は何か?(たとえば、ある特別な感覚を受け入れるため? 意識にあがってくるものに乱されずにいるため? または、気づきとして経験して味わうため?)
ここで、もう一度自分の答えに目を通しながら、体の直感的なレベルで、その答えにどれだけ真実みが感じられるか、注意を払ってみよう。たとえば、それぞれの決意を宣言した時に、頭だけでなく、内臓や心で「正しい」と感じられるだろうか? そして、心に響くキーワードや文章を、丸で囲んでみよう。
準備3:決意を声に出してみよう
そして、それぞれの決意が、すでに実現しているかのように、現在形の簡潔な文で声に出してみよう。この行為によって、潜在意識には、その決意がすでに実現したものとして刻まれ、具体化への大いなる後押しとなる。たとえば、「1週間のうち5日は20分間の瞑想の練習をするつもりだ」と言う代わりに、「1週間のうち5日は20分間の瞑想の練習をしている」と宣言するのだ。
次に、自分の決意から1つか2つ、あるいは3つ選び、簡単で覚えやすいフレーズに短縮する。たとえば、「私は、1週間に、10分間の瞑想を3回行っている」は、「10分を3回!」に。「私は、自分に親切に優しくしている!」は、「優しさ!」に。「私はいつどの瞬間も、真実を話している」は、「真実!」という具合に。
最後に、瞑想練習の初め、最中、終わりに、それらの決意を心の中で繰り返す。常に、体と心の底から感じ、確信を得ながら、決意を宣言しよう。
座ってみよう
瞑想を様々な姿勢で練習してみよう……仰向け、うつ伏せ、座位、立位、歩行……そうすれば、毎日の生活の中に瞑想を取り入れやすくなる。クッションの上に座る時は、正座の姿勢で背骨の自然なカーブを保とう。両腕は腿の上に楽に下ろし、手のひらを上に向ける。首をやや長く伸ばし、額、目、耳、あごの力を抜いて、体じゅうの余分な緊張を手放す。最後に、自分の決意を述べて、瞑想に入ろう。
軌道から外れずに
これまで説明した手順をぜひ試してほしい。そして、たとえば、瞑想をしなかった日の終わりに、ベッドに入った時に、どんなことが起きるか観察してみよう。毎日瞑想する、という決意は、あなたが自分との約束を果たせるように、ベッドから出て瞑想するよう促してくれるはずだ。強い決意は、人生で何が起きようと、あなたを軌道にとどまらせ、目標へといざなってくれる。自分の決意を慈しみ、宣言しよう。辛抱強く、粘り強く、根気強く、愛をもってのぞめば、決意は必ず実現する!
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