ガス火で調理されたごはんを美味しく感じる理由|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 ガス火で調理されたごはんを美味しく感じる理由|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2021-01-21
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ところで、調理をするときの「火」について考えてみたことはありますか。全体的にはガスコンロの家がまだ多いのかなと思いますが、IH調理もかなり普及してきました。安全面などから効果的な一面もあるいっぽうで、電磁波も気になります。

火を使わないで温める調理でいえばすっかり「一家にひとつ」が定着した便利な電子レンジも同じですね。小さいころ料理中の母から「電子レンジを使っているときはそばに寄らないで」と言われたことをよく覚えています。人体への直接的な電磁波だけなく、マイクロ波の発生によって食材の持つ栄養素が変性し酵素が破壊されてしまうとも言われています。

IHも電子レンジも、何十万年も火を使ってきた人類の歴史から見れば使われ出したのはごくごく最近。日が浅いため未だ検証しきれていないのが現実だそうですが、人間の体にまったくの無害であるとは言いにくいでしょう。

私の場合、以前の家はIH調理のコンロだったのですが、どうも出来上がった料理に生氣がないというのでしょうか、自然な力を抜き取られてしまっているかのような、どことなく冷たい印象がありました。ガス火のコンロになってからは料理に温かさやぬくもりがあり、そして奥深いパワーを感じます。凝縮するエネルギーである陽性の火の力で旨みや甘みがぎゅっと凝縮され、たっぷり詰まっているのを感じ、ほっとするのです。

ガス火でこれだけ違いを感じるので、炭や薪での調理で作られたごはんはさぞかし美味しいのだろうなあと思います。舌が敏感になったのか電子レンジで温めたものも体が美味しいと感じなくなり、2年前についに手放しました。「電子レンジがない生活なんてこの現代ではあり得ない」と頭のどこかで思い込んでいましたが、なければないで調理法を変えるなどしていくらでも工夫することができますし、気長にもなったように思います。

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