【手作り×自然療法】2分でできる!美容効果&免疫力もアップ「アンチエイジングドレッシング」
連載第9回目となりました。連載では、おうちでできる簡単楽チン自然療法やお手当て、美容の知恵をお伝えしております。私はもともとモノづくりや手仕事は好きですが、小学生と中学生の子を持つ忙しい母ちゃんでもあり、できるだけ手間ひまかけず、手軽に楽しくできる手づくりをご紹介していきたいと思います。
「アンチエイジングドレッシング」で、野菜を美味しくたくさん食べよう!
皆さん、ドレッシングはどんなものを使っていますか?
サラダをたくさん食べたいけどドレッシングはかけすぎないようにしたいなど、ドレッシングのカロリーなど健康面でも気にしてしまう方も多いと思います。今回は、ドレッシングを食べることで、より健康に美容に効果的な、うれしいレシピをご紹介したいと思います。
レシピに使うオイル「亜麻仁油」の効能は?
レシピには亜麻仁油を使いたいと思います。
別名、フラックスシードオイルとも呼ばれ亜麻科亜麻属の植物である亜麻の種を搾った油の事です。
古代から病気予防のハーブとして知られており、「魔法の油」と表現する専門家もいるそうです。情報番組などでも「油を食べる新常識!健康長寿の人たちは毎日のように食べている!」と紹介されていました。
油は肥満の元になるのでなるべく摂取しない方が良いと思われていますが、健康のために積極的に摂らなくてはなくてはいけない良質な油もあります。
亜麻仁油は必須脂肪酸オメガ3(アルファーリノレン酸)がずば抜けて豊富に含まれています。
〜オメガ3とは〜
ALA(アルファリノレン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)の3種の脂肪酸の総称で、ALAは亜麻仁油、青み魚、しそ油、ごま油に含まれており体内でEPAやDHAに変化します。
オメガ6とオメガ3は必須脂肪酸と呼び身体に大切な(特にオメガ3)脂肪酸とされています。
必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6をバランスよく(1対4)摂取する事が理想的ですが、日本人の食生活においてはオメガ6(ごま油、グレープシードオイルなどに含まれる)に偏っており、1対10のバランスになっているそうです。昔に比べ、魚を食べる量が減ったことが影響していると考えられています。近年、このバランスの悪さが、心筋梗塞などの心疾患のリスクを高めることが分かってきたため、オメガ3を積極的にとることが勧めらているのです。オメガ3は、中性脂肪の合成を抑える効果や、代謝を上げる効果も期待できると研究が進んでいます。
そして、オメガ6とオメガ3の2つの脂肪酸は人の細胞膜をなす重要な成分です。例えば、脳と神経の組織の50%以上はこの二つの組織から出来ています。各々の脂肪酸はプイロスタグランデインファミリーと呼ばれるホルモンのような体内物質を作りだします。この体内物質はエネルギーの新陳代謝、心臓血管の働き、免疫システムの維持などに重要な働きをするそうです。
また、亜麻仁油にはオメガ3の脂肪酸とともにリグナンというポリフェノールの一種が含まれています。
リグナンの性質は腸内細菌によって非常に強力な抗がん物質に変化するそうです。
リグナンは体内でエンテロラクトンという物質をつくる材料となるのですがこれが大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの性ホルモンがかかわるガンを予防し、 更年期障害(ホットフラッシュ)の軽減、心臓疾患などの改善効果を発揮するいわれています。
他にもリグナンはインフルエンザやヘルペス、A型肝炎、b型肝炎などのウイルスに対抗し、免疫システムを促進するといわれています。
〜亜麻仁油の食べ方〜
オメガ3は、光と熱に弱く酸化しやすいという特徴があります。そのため亜麻仁油は揚げ物や炒め物など加熱調理には向いていなく、ドレッシングなど生のまま摂るのがポイントです。
〜血液さらさら、美容と健康のドレッシングレシピ〜
材料)
・ 玉ねぎ 半分
・ 亜麻仁油 大さじ2
・ 醤油 大さじ1
・ 酢 大さじ2
・ 塩 ひとつまみ
・ 胡椒 少々
作り方)
①玉ねぎをスライスしみじん切りにし瓶に入れる。(玉ねぎも食べたい方はみじん切りもおすすめ)
②その他の材料も瓶へ入れ、蓋をして瓶をふりよく混ぜ完成。
30分すると玉ねぎがしんなりしてきます。1日置くと味がなじんできて美味しいです。
サラダ以外に、冷や奴や、しゃぶしゃぶなどもおすすめです。
レシピに玉ねぎを使用しましたが、玉ねぎの中にある「硫化アリル」と「硫化プロピル」「ケルセチン」という成分は、血栓をできにくくしたり、中性脂肪やコレステロールの代謝を促進したり、脂肪を体外に排出したりします。
特に「硫化アリル」に含まれている、香り成分アリシンには、血小板の凝固作用を抑えて血液をサラサラにする効果があるそうです。
アリシンは細胞が壊れることによって発生しますが、こちらも熱に弱いので、亜麻仁油と一緒に生のまま食べるドレッシングがおすすめです。
〜最後に亜麻仁油の選び方〜
商品を選ぶ際には、なるべく以下の項目に注意して購入するようにしています。
1. 溶媒抽出ではなく、「低温圧搾法」で絞られている油であること。
2. 光を通さない色のついた遮光性の高い容器に入っていること。
3. 酸化を防ぐため、プラスティックではなくガラス瓶に入っていること。
以上、調理時間は2分程度の簡単すぎるドレッシングレシピでした。レモン汁を加えたり、お好みでアレンジしながら是非試してみてください。
ライター/菅野沙織
コスメブランディングコンサルタント / 9.kyuu producer 明治大学農学部卒業後、インド・モロッコなど旅をしながら世界の自然療法を学び、美容家として300アイテム以上の商品を世に送り出している。現在はエシカルでサスティナブルな化粧品開発の傍ら、大学や高校でビューティービジネスやSDGsについての講義を行なっている。また、講演会やラジオなどにも出演。アーユルヴェーダヨガインストラクター。小中学生の母。note:saori_sugeno、インスタ:@sugeno_9
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