恋愛がうまくいかない意外な理由?発達障害を抱えた人の恋愛傾向とは
こだわりの強さ
特にASD(自閉性スペクトラム症)を抱える方は、こだわりの強さから譲れないことがあり、自分のルールや考えに固執してしまって、相手とのすれ違いに発展することがあります。「女性は〇〇歳になったら結婚しているべき」「大学生になったら彼氏がいるのが普通」など自分の信じる信念と現実のずれに悩むことがあるでしょう。また、例えば、相手が「古風な女性らしさ(細やかな気配りや奥ゆかしさ、料理や掃除が得意など…)」を求めている場合、ADHDを抱えている方は、「元気で行動力があり、発言がストレート」など、相手の理想と自分の特性がマッチしない場合があります。もちろん相性の問題ですが、「うまくできない自分」「相手と合わない自分」に対して自責的になったり、自信をなくして落ち込んでしまったりするかもしれません。
白黒思考
物事を白か黒かと二元的に判断してしまう傾向があるかもしれません。例えば、2人の関係があやふやな時に、「付き合うのか」「別れるのか」など早く結論を出したくなることがあるでしょう。相手からすると、もう少しコミュニケーションを取ってから判断したいと考えていた場合、焦らされているような感じを受けるかもしれません。また、相手との共通点を少し見つけると、「この人は僕のことをわかってくれる」と極端に判断して気持ちが盛り上がり、少しでもずれが見つかると、「やっぱりこの人ではない」と相手への印象が急降下し、相手を否定してまうなど、白か黒かで判断してしまうことがあるでしょう。
過去を引きずりやすい
過去の出来事、相手に言われた言葉などが記憶に残りやすいかもしれません。日常のふとした瞬間に、過去のことが突然思い出され辛い気持ちになる場合があるでしょう。
衝動的に行動してしまう
ADHDを抱える方の場合、例えば、約束を忘れてしまう、相手の気持ちを考えずに思いがけない言葉を言ってしまうなど、相手とのトラブルに発展することがあるでしょう。
恋愛をする上で、ご自身の特性が影響しやすいことをご紹介しました。発達障害を抱える方の中には、恋愛における暗黙のルールを上手に把握しきれず困る方がいらっしゃいます。もし恋愛で困りごとを感じているのなら、対策を考える上で今回の記事を参考にしてください。
※上記の内容が発達障害の方みなさんに当てはまるわけではありません。また、上記に当てはまるからといって発達障害なわけではありませんのでご注意ください。診断を受けたい場合は、必ず医療機関を受診してください。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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