寒くなると気持ちが塞ぐ人は要注意?冬に現れるメンタルの不調への対処法4つ
【冬季うつ病】という言葉を聞いたことがありますか?「十分に寝ているはずなのに身体がスッキリしない」「寒くなると全てが億劫に感じる」など。秋〜冬にかけて調子が悪くなってしまう方は要注意。対処法を心理学的にアドバイスします。
冬季うつ病とは?その原因とは?
1984年に精神科医のローゼンタール氏らによって、【冬季うつ病】が精神疾患のひとつとして初めて報告されました。冬季うつ病とは、秋あたりから冬の間に、気分の落ち込みや身体の不調が現れ、春先になると調子が戻るという周期性のパターンを持っているもので、別名【季節性感情障害(SAD)】と呼ばれています。冬季うつ病を引き起こす原因のひとつが、日照時間です。私たちの身体には【体内時計】と呼ばれる仕組みがありますが、これをリセットしてくれるのに役立つのが、太陽の光を浴びること。日光を浴びることで、情や気分のコントロール、精神安定に関わる【セロトニン】というホルモンが分泌されます。ところが、日照時間の低下によって日光を浴びる機会が減ると、セロトニンの分泌が減り、その結果として気分の落ち込みを引き起こしてしまうのです。また、セロトニンは睡眠にも影響しています。セロトニンの不足によって睡眠の質が低下すると、生活リズムの乱れへとつながり、心身に不調を来たしてしまうので注意が必要です。
どんな人がなりやすい?
冬季うつ病になりやすい人として一般的には、「男性よりも女性」「雪がたくさん降る地域に住んでいる人」が多いと言われています。しかし、今年は新型コロナウイルスが長引いていることによって世の中全体的にストレスも高まっていますし、性別や地域に関係なく、誰にでも起こる可能性があると言えるでしょう。また、冬は年末年始などを挟み、社会的にも忙しくなる時期。そういった時はいつもよりもストレスフルになりがちに。いつも以上にストレス発散やセルフケアを意識することが大切です。
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