「ヨガの瞑想で目指すものは?」など、ビギナーが抱える瞑想の疑問に人気講師が回答!

 「ヨガの瞑想で目指すものは?」など、ビギナーが抱える瞑想の疑問に人気講師が回答!
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瞑想を続けて、不安や混乱のない自分であり続けることがヨガの目指すところです。波風が絶えないこの時代をしなやかに生きるために、今求められているヨガの瞑想を紐解きます。

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瞑想に関する疑問を解決!Q&A

ヨギの多くはポーズをとることからヨガをスタートし、瞑想に難しいイメージを持つ人も多いのでは。ヨガビギナーが抱える瞑想の素朴な疑問を、綿本先生に聞きました!

Q:ヨガは好きだけど瞑想は苦手です

A:興味が湧いたタイミングで瞑想を始めてみましょう
瞑想こそがヨガ本来の目的であり、瞑想を深めるとヨガが深まります。ただ苦手意識があり、興味が湧かないのに瞑想を始めても、心ここにあらずの状態になる可能性が高いです。それよりも今はポーズを深めていくことや、ヨガ中に訪れる静寂、ヨガ後の爽快感などを味わうことを楽しんで。そのうちヨガのどの魅力を深めるにしても鍵になるのは瞑想なんだと気づき、自然に興味が湧いて「瞑想をやってみたい!」と思うはず。それまではポーズを存分に楽しんでください。

Q:ヨガの瞑想で目指すサマーディとは?

A:世界が勝手に変化する様をただ見守る境地です
私たちの心が苦しむのは、何かしらの思いに縛られているからです。たとえば、この人に嫌われたくないから言いたいことを言えないという抑制や、大切なものを失ったらどうしようという不安などがそう。サマーディとは、こうした心の働きに縛られず心が完全に自由な状態を表します。そこに自分の意志はなく、世界を思いどおりに変化させようとする思惑も存在しません。また、自分と自分以外を隔てる意識がなくなるため、万物とつながっている感覚に至ります。

Q:ヨガ哲学を知らないと瞑想は深まらない?

A:知識を持つことは瞑想を深める助けになります
ヨガ哲学が瞑想を深めることは多くあります。ヨガ哲学は、自分がどんな存在なのかを「頭で理解する」ための理屈であり、瞑想とはその哲学を体験して「実感」するための方法です。ヨガ哲学に触れると動き回る心は自分ではなく、心を客観的に見続ける存在こそが本当の自分だと理解するでしょう。そして、瞑想を通して「つまりそういうことか」と腑に落ちると自然に深まっていきます。瞑 想に興味が湧いたらぜひヨガの経典を開いてみてください。

教えてくれたのは...綿本彰先生
日本ヨーガ瞑想協会会長。世界各地を巡りハタヨガラージャヨガパワーヨガなどさまざまなスタイルのヨガを学ぶ。現在は国内外でヨガや瞑想を指導し、オンラインクラスも始動。ポーズと瞑想に関する書籍も多数執筆。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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photos by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
illustrations by Nanayo Suzuki
text by Ai Kitabayashi
yoga journal vol.70



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