コロナ時代に「心を強くする」ヨガの瞑想とマインドフルネス|瞑想を深める呼吸のヒント
瞑想を続けて、不安や混乱のない自分であり続けることがヨガの目指すところです。波風が絶えないこの時代をしなやかに生きるために、今求められているヨガの瞑想を紐解きます。
ヨガの瞑想の種類は、ゴールが異なる種類
ヨガの瞑想を実践する前に、瞑想にはどのような種類があり、心の行き着く先はどこなのかを知っておきたいもの。瞑想を正しく理 解するために綿本彰先生に伺いました。
「ヨガの瞑想は種類あります。ひとつは、ヨガの源流といわれるラージャヨガで実践されている、心を空にしてあるがままを見ることを目指す瞑想法。最近話題のマインドフルネス瞑想もそのひとつです。ラージャヨガでは、心があるから苦しみが生まれ、苦しみから解放されるには評価や判断に走る心の働きを止め、事実をただ受け止めることだと考えられています。もうひとつは、宇宙とつながるハタヨガなどの瞑想法。例えるなら大好きな人とハグしている感覚です。自分の内側と外側で起きるすべてが愛しくなる状態を目指しますが、難しい境地なので導いてくれるグル(指導者)の存在が不可欠です」
「コップに半分入った水」を見てどう感じる?
「半分も入っている」「半分しか入っていない」と感じるのは評価する心が働いている状態。「水が半分入っている」という事実として受け止められると、評価に捉われていた心が楽になります。
ありのままの呼吸を続けるヒント
瞑想を行う際の理想的な呼吸は、お腹の動きをただ感じている状態。呼吸が凝り固まっていたり、「ありのまま」がわからない人は、トレーニングとして以下の呼吸法を行って、一度こわばりを解いておきましょう。
腹式呼吸
お腹の動きに意識を向けて集中を高める
呼吸に意識を向ける練習。吸って膨らみ、吐いてへこむお腹の感覚に意識を向けやすくするためお腹に手をあてます。お腹に意識が向くと呼吸という対象に集中のポイントが定まり、自然と瞑想が深まっていきます。
ヴリッティ呼吸
副交感神経を刺激して心身の緊張をほぐす
吐く息を長くして副交感神経を優位に。まず、吸息と吐息の割合を1:1で行い呼吸を感じて。次に1:2の割合で吐息を長めに。副交感神経が刺激されてリラックスでき、深い瞑想に入りやすくなります。
教えてくれたのは...綿本彰先生
日本ヨーガ瞑想協会会長。世界各地を巡りハタヨガ、ラージャヨガ、パワーヨガなどさまざまなスタイルのヨガを学ぶ。現在は国内外でヨガや瞑想を指導し、オンラインクラスも始動。ポーズと瞑想に関する書籍も多数執筆。
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